ARABAKI ROCK FEST.17 DAY1

ARABAKI ROCK FEST.17に行ってきた。2009年に初参加して以来2011年以外は毎年行っているので、今年で8回目の参加というなかなかの常連ぶり。以前から邦楽系のフェスでは一番好きとずっと言っているぐらい、贔屓にしているフェスなのである。今年は行きのシャトルバスチケットが1時間毎の区切りになり、近年の大行列が緩和。一発目のアクトにも間に合った。

 

アラバキのよいところは、

・ここでしか観れないセッション多数→東京でやったらこれだけで2~3,000人は入るのではと思えるほどの豪華セッションが連日組まれる。

・最高のロケーション→年により差はあるが、桜を楽しめる事が多い。満開の年だと最高。

・東北の文化との融合→秋田民謡、津軽三味線等々、東北の伝統文化を伝えるプログラムが満載。セッション企画でバンドと絡む事もある。また、川崎町長の挨拶、地元の中学校の吹奏楽部の演奏といった地元密着度の高さもよいところ。

・手頃なチケット代→東京から行くと遠征代こそかかるが、チケット代自体は他のフェスに比べて安い。

これに加えて昔は「丁度良い規模感」ってのもあったけど、動員の大幅拡大によりそれはなくなりつつある。ただステージが拡張した訳じゃないので、メインステージでもそんなにデカくないというアットホームさは未だ健在かな。

 

ARAHABAKIステージのトップバッターは四星球。コミックバンドを自称する結成15周年の4人組。僕は音泉魂のイメージがすごくある(行った事はない)のだけど、ここ最近はメジャーデビューもあってかなり色々なフェスに進出してきてますね。アラバキも今回が初登場。とにかく今観てくれる人達に楽しんで欲しい、それだけに賭けてるバンド。「運動会やりたい」で会場を半分ずつに分けてくっだらない演目で運動会をやるの、クッソ笑った。しかもそれだけで持ち時間の大半を消費!

 

1.運動会やりたい

2.クラーク博士と僕

3.Mr.Cosmo

4.出世作

 

BAN-ETSUステージ一発目は、堂島孝平楽団Presents 春のヒットスタジオ 磐越編。まず堂島君が2曲披露した後、ゲストの藤井隆登場。「もしご存知でしたら...」と本人が謙遜しつつ始まるは「ナンダカンダ」、ちゃんと当時の振り付き!去年1回藤井隆観れたけどこの曲やってなかったのでそりゃーアガる!続いてもう一人のゲスト、椿鬼奴を呼び込むと、ショットゥーザハー!のシャウトからお馴染みBON JOVI「You Give Love A Bad Name」。その後中森明菜カバー曲中で、声が小さ過ぎて聴こえないコントを繰り広げた後、3人で歌う曲として始まったのは、まさかの知念里奈DO-DO FOR ME」!一人で大爆笑してしまったけど、96年のスマッシュヒットだけに知る人知らない人くっきり分かれていた。調べてみると、つい先日もイベントで藤井隆と奴さんで披露してたみたい。ナイナイの岡村さんがこの曲ラジオでかけてるのは知ってたけど、地味に長く愛される曲になっていたのね...。ラスト、山口百恵「さよならの向う側」では、Thank you for your kindness~のくだりを延々繰り返し、なかなか最後に辿り着かないコントを繰り広げ、爆笑をかっさらう。堂島君「来年もやりたい!」って、こっちも来年も観たい!

 

1.スマイリンブギ

2.H.A.P.P.Y

3.ナンダカンダ(藤井隆

4.You Give Love A Bad Name(椿鬼奴

5.十戒(椿鬼奴

6.ベンジャミン、空を睨む

7.TATOO(椿鬼奴

8.DO-DO FOR ME堂島孝平藤井隆椿鬼奴

9.さよならの向う側(堂島孝平藤井隆椿鬼奴

 

続いてARAHABAKIステージで、SODA!。浅野忠信率いるロックバンド。リハーサルから自らステージに立ち始め、定刻を迎えた所でそのままライブスタート。シラフだとしたらちょっとヤベー奴だと思うぐらい、浅野さんが破壊的なテンションでライブを引っ張っていく。パンクバンドと思いきやスカやファンクナンバーもあって、思ったより引き出しがあった印象だけど、シャウトの仕方にハマケンを思わせるものがあった。数曲に一回、煽りと共に演奏される「GET POWER」の残像が今も脳裏にこびりついている...。人気なのかはよく分からないけど、2日通してSODA!のキャップやTシャツを身に着けた人は子供含めやたら見かけた。袖でRIZEのあっくんがずっと観ていた。

 

同じステージで横道坊主。フェスで見かける事があまりないので観てみた。そんなに詳しくないのですが、名前だけ見るとおっかないハードコアみたいな感じを連想する割には結構メロディアス。「情熱」いい曲だなー。

 

1.明日はどっちだ!!!

2.I WANT・・・

3.UNDER THE U.K

4.ハル

5.ブースト

6.情熱

 

HATAHATAステージで、男鹿ナマハゲ太鼓。およそ10分ほどの演目の中で、前半はナマハゲが、後半は人間が演奏した。ナマハゲ、最後去る時に「お前ら今日明日怪我しないで遊んでけよー!」って言ってたのだけど、どこのパンクバンドのVo.や!

 

BAN-ETSUステージで、矢野顕子×上原ひろみ。ツアーの合間に出演する、フェスとしては唯一のステージ。翌日の札幌がツアーファイナルの為、「明日で解散」と言っていた。「ラーメンたべたい」は前日のMステでは短縮バージョンだったので、「昨日が小どんぶりだとしたら今日はガッツリ」との言葉通り、ロングバージョン(「ラーメン本気でたべたい」)として披露。ラーメンたべたいという気持ちだけでここまで大袈裟に膨らませられるのほんとにすごいし、訳分からんレベルの超絶テクだった。

 

1.飛ばしていくよ
2.おちゃらかプリンツ
3.ホームタウンブギウギ
4.ラーメンたべたい

 

ZAO View Villageというアコースティックステージで、シンリズム。本人はアコースティックで、サポートにキーボードの高野勲、コーラスの宮崎朝子(SHISHAMO)を迎えたトリオ編成。このメンバーでの演奏は久々で、以前夏休み時期のライブでよくやっていた事から、夏休みトリオと呼んでいた。セットリストは新作からの4曲+ラストに1stから「心理の森」。MCでは恒例?の本名の話。ラストでは、心理の森心理の森~のコーラスを客に歌わせていた。宮崎さんの声は夕方に心地良い。


1.春の虹
2.ショートヘアー
3.FUN!
4.彼女のカメラ
5.心理の森

 

BAN-ETSUステージで、Cocco。1曲目、あのお馴染みのヘヴィーなギターのイントロから「強く儚い者たち」へ!自分にとってはガキの頃のテレビの中の曲なのでこれだけでも涙出てくる。20周年だけあって新旧ヒット曲満載のオールタイムなセットリストで、「樹海の糸」に「音速パンチ」と、全く劣化しないサウンドで名曲を届ける。(すごく音良かった!)  自分的にビックリしたのは最後から2曲目、「焼け野が原」!2006年のロッキンの復活の時のとか、休止前のMステで走って行っちゃうやつとか、色々思い出してもうダメ、感涙。かと思えば次が「カウントダウン」で、あのおっかない空気のままフィニッシュ。最高。

 

1.強く儚い者たち

2.やわらかな傷跡

3.樹海の糸

4.絹ずれ~島言葉~

5.音速パンチ

6.焼け野が原

7.カウントダウン

 

TSUGARUステージをパンパンにしていたのは、iki orchestra。この日が初ステージで、Reiひなっち、ちゃんMARI、中村達也という謎に豪華な4人のバンド。洋楽カバーなレパートリーで、テクニカルなメンバーが集まっただけあってそりゃー上手い。ReiちゃんのフライングVかわいい。今後の予定も一切明かされなかったけど、このメンバーのスケジュール合わせるとなるとたまにしか出来ないのでは...。

 

HATAHATAステージで、9mm Parabellum Bullet。滝療養中につき、サポートギターはHEREの武田さん。今まで10回以上観てるけど、この日の9mmは上から代表曲を並べたようなヒット曲しかないセットリスト。いきなりDiscommunication〜Black Market Bluesを連発するなんて観た事ないな。夜のハタハタステージの雰囲気に異様に合うカオティックさは最高。ハタハタ名物の砂埃も全開だった。

 

1.Discommunication

2.Black Market Blues

3.ガラスの街のアリス

4.ハートに火をつけて

5.Cold Edge

6.反逆のマーチ

7.新しい光

[En]

8.Talking Machine

 

9mmをアンコールまで観ていたので、TSUGARUステージのトリ、初恋の嵐に少し遅れて参加。ゲストVo.多数で、セカイイチ岩崎慧、ホフディランの雄飛、石崎ひゅーい、長岡亮介堂島孝平の順に登場。7月のワンマンがラストでイベントものは今日が最後なのに、「涙の旅路」の入りを2度も間違えて、雄飛を困惑させる場面も。終演は大幅に押した。ひゅーいの「初恋に捧ぐ」がよかったのと、長岡亮介が出てきた瞬間、前に女性がガッといったのが印象に残った。モテるなあ。

 

1.どこでもドア

2.だんだんわからなくなる w/岩崎慧

3.真夏の夜の事 w/岩崎慧

4.君の待つ場所

5.涙の旅路 w/小宮山雄飛

6.初恋に捧ぐ w/石崎ひゅーい

7.君さえ居れば w/石崎ひゅーい

8.ジョイント w/長岡亮介

9.あの娘のことば w/堂島孝平

10.Nothin' w/堂島孝平

[En]

11.Untitled

 

Extra Stage@MOVE LOUNGEにて、ニセ☆忌野清志郎(アラバキ公認)。ワタナベイビー扮するニセ清志郎が4年目の登場。いつもトリに出るので、メインステージの強力なアクトとかぶって観逃していたのだけど、今年こそと思ってようやく拝見。肉眼で近くで観るとベイビーだと分かるけど、写真レベルだとほんとにソックリ。「さっき仲井戸に挨拶してきた」とか、発言も清志郎になりきってるのがウケる。ホフディランの「スマイル」のカバー以外は、全てRCと清志郎のレパートリー。セットリストはヒット曲だけでなく、本人曰く「全くフェス向きでない激渋曲」である上に、リリース時のツアー以来本人も一度も演奏していないという激レア曲「IDEA」を盛り込むという、愛しかない内容。おもろかった。

 

1.よォーこそ

2.ダーリン・ミシン

3.AROUND THE CORNER

4.IDEA

5.い・け・な・いルージュマジック

6.デイ・ドリーム・ビリーバー

7.スマイル(ホフディラン)

8.夜の散歩をしないかね

[En]

雨あがりの夜空に(持ち時間の配分ミスで2コーラス)

 

夜は、仙台駅にほど近い国分町で呑んでいた。呑み屋街という事でアラバキで泊まるバンドマンが多いのか、WANIMAのメンバーやクドカンを発見。

 

DAY2に続く。