2015年間ベスト(ロック/ポップス編)
年間ランキングパート2。アイドルグループ以外でTOP20。
1.SUN/星野源
年末にかけての大量露出で「2015年の人」になった感。この曲も大ヒット曲扱いになってきたし、今やお茶の間からフジロックまで無理なく横断する超人になってしまった。3年前は死にかけてたよな...。
星野 源 - SUN【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
2.彦摩呂/グループ魂
Mステで見て腹抱えて笑った。「味の郵政民営化」って何だよ!
3.心理の森/シンリズム
「10代でこの才能!」という衝撃としては、自分の中では清竜人以来の存在。「抜け出せれない」という歌詞はちょっとひっかかったけど、ひっかかるぐらいでいいのかもしれん。年末のライブで「先週から冬休み」と言っていて、初々しかった...
4.Floatin' Groove/Keishi Tanaka
リディムサウンターの頃のサウンドが戻って来たのが嬉しい。
Keishi Tanaka / Floatin' Groove inc.AL"Alley" - 2015.04.22 on sale
5.もんだいガール/きゃりーぱみゅぱみゅ
アルバム「なんだこれくしょん」の時期は何出しても無双という感があったけど、最近はそうでもなく...。この人はメッセージ性よりも響き重視の方がいいのかもしれないと思っていたところ、両方を兼ね備えた名曲登場。夏フェスで熱心に振り付けレッスンしてたな。
きゃりーぱみゅぱみゅ - もんだいガール, kyary pamyu pamyu - Mondai Girl
6.ロッキン50肩ブギウギックリ腰/ウルフルズ
80~90年代を彩り今なお最前線で活躍するアーティスト達が続々と50代を迎えるのだから、彼らは当然体力の衰えとも向き合わざるを得ない。それをコミカルにかっこよく表現できる人達・・・なるほど、ウルフルズがいた。
7.KLING! KLANG!! (album mix)/TWEEDEES
安定の沖井ワールド。この人は新しいような、ずっと昔からあったような、時間軸が分からなくなる曲を作る印象。
KLING! KLANG!! / TWEEDEES(トゥイーディーズ)
8.緊急事態/女王蜂
「デスコ」以外はそんなに気にしてなかったんですが、どうやら去年あたりからニューモードに入った模様。なんかやっぱ、カリガリっぽいんだよなー。
9.Girl! Girl! Girl!/フジファブリック
アレンジが自分の好きなポップスのツボを押さえまくっている。ストリングスと軽快なホーンが印象的で、真心ブラザーズっぽいんだよなー。フジファブリックからこれが出て来るとは思わなかった。
10.ふたつの世界/くるり
まずオフィシャルが出してる文章のハードルの上げ方のエゲつなさ!
「Liberty&Gravity」の複雑怪奇なアンサンブル。「さよならリグレット」のエレガントさ。「ワールズエンド・スーパーノヴァ」の電子音。「ばらの花」の胸キュン度合い。「ワンダーフォーゲル」の多幸感。これら、全て兼ね備えた恐るべき、とんでもない曲が完成!
アンサンブルは複雑ながら表向きはあくまでキャッチー&コミカル。LINEの画面を使ったPVや、シングルの京都音博会場限定パッケージもとても可愛らしかった。
くるり - ふたつの世界 / Quruli - The Two Worlds
11.新しい夜明け/SCOOBIE DO
結成20周年記念の新曲。スクービーらしいとしか言いようがない。目新しさは無いけど、スカパラホーンズをフィーチャーしたのは名盤「Beautiful Days」以来の事なので、その点はアガった。
12.シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN
意外と本人的には特別思い入れはないっぽいけど、流行りの四つ打ちバンドとのレベルの違いを見せつけた。
UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」ショートVer.
13.ラヴァーマン/ORIGINAL LOVE
大人の渋谷系。田島さん的にもすごい自信作だったようで。
15.私以外私じゃないの/ゲスの極み乙女。
結果的に2015年の代表曲の1つに。難解なようでキャッチーっていう、バンドのいいとこが凝縮された曲。NHKのSONGSの時にやたら「子供にも人気」ってのを強調してたけど、「キャッチーさ」を通して音楽的な難解さがマイルドになって、分かるようになる、その背伸びできる感じがいいんでしょうか。
16.死 ん だ 妻 に 似 て い る/ゴールデンボンバー
マリスミゼル風のイントロから、キャッチーなダンスミュージックへ。はーどっこい!とかチャペ、アペ...とか、何故かアイドルのコールに寄せた1曲。
「ゴールデンボンバー/死 ん だ 妻 に 似 て い る Full size(音声モノラル64kbps)」
17.Girl A/[Alexandros]
いつになくデジタル仕様のサウンドがまず新鮮。Bメロがなくて、Aメロからいきなりサビへいくんだよね。Aメロは日本語英語混合ながら、意識的に英語っぽく聴こえるようにしていて、だからこそハッキリとした日本語のサビが際立つという構造。3分以内の簡潔な曲構成で、繰り返し聴きたくなる。
18.至上の人生/椎名林檎
すっかり忘れてたんですが、これドラマ主題歌だったんですね。「日出処」を経ての一作目としては意表を突かれた曲。
19.リピート (Second line) feat.ホリエアツシ/ACIDMAN
序盤はオリジナルと大差ないかと思いきや、途中からホリエのピアノが入り、ツインヴォーカルに。オリジナルよりも歌詞がしっかり入ってくる印象がある。8分超なのに長さを感じさせないのも見事。
ACIDMAN - リピート (Second line) feat.ホリエアツシ
20.長く短い祭/椎名林檎
浮雲とのデュエットがやっぱり好きなんだな。夏にCMで大量オンエアされていたようだけど、普段CMを殆ど見ないので全然その印象が無い。
椎名林檎 - 『長く短い祭』 (楽曲試聴Short Ver.)
[総括]顔ぶれ的にはいつになく知名度高めの面子が揃った。若手はあんまり興味無いけど、中堅~ベテランが健闘した結果かな。でも今年ロックシーン良曲多かったし、それをApple Musicで拾えるようになったのがデカい。わざわざ買う/借りるといった行為をしてまでチェックしなくなったバンドからこれによって良曲が見つかる事もあった。サブスク解禁して欲しいバンド、他にもいるんだけどなー...
2015年間ベスト(アイドル編)
音楽ファンが年末によくやる、年間ベスト紹介。
毎年自分でも決めていて、Twitterでジャンル毎に紹介した事はあったんですが、今年はランキングにしました。去年は結構アイドルソングが充実していてランキングの中にも結構入ってきたので、アイドル部門と、それ以外(ロック・ポップス部門)でそれぞれトップ20を紹介予定。本日は先に書けたのでアイドル部門。
1.大器晩成/アンジュルム
増員・改名第一弾シングル。1月に初めて聴いて、遂にいい曲もらったなと嬉しくなった。ハロプロ得意のファンク路線のアップデートだけど、この曲を卓偉が提供したという事実もかつて彼のファンだった身としては嬉しい。元々は彼のニューアルバム収録曲として書き下ろされたもので、先にアンジュルム版が発売、結果としてセルフカバー扱いに。いつだったか岡井ちゃんが「本当は℃-uteが歌うかもしれなかった」と悔しそうにこぼしてたっけ。結果的にこの曲の評価で、つんく♂以降のハロプロの未来を示した感じになったような。
アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.))
2.真夏のBeeeeeeaM./吉田凜音
存在は2014年から知っていたけど、ちゃんと知ったのは去年の2月。ルックス、歌唱力、度胸と3拍子揃った中学生、なかなかいるものではない。基本どんなジャンルでも歌いこなせるだけに、王道アイドルポップが逆に新鮮。そしてそもそも曲がメチャクチャ良い。
吉田凜音 - 真夏のBeeeeeeaM.(Short Ver.)
3.曖昧MOON/WHY@DOLL
ほんとは1位でもいいぐらいの曲。見た目は清楚でフツーにアイドルだし、サブカル寄りのアピール全然してないんだけど、音楽的にちゃっかりレベルが高いのがいい。夜が似合うアーバンなファンクナンバー。
4.前のめり/SKE48
秋元康の青春観の集大成みたいな曲で、何だかんだいって流石である。松井玲奈の卒業はタイミング良かったと思うし、この曲で卒業できたのもすごくいい。
2015/8/12 on sale SKE48 18th.Single 「前のめり」 MV(special edit ver.)
5.clover/WHY@DOLL
カップリングやアルバム曲も良曲多いけど、やはりシングル曲が出色の出来。渋谷系路線をまた押し進めた。こないだTVでZOOのChoo Choo TRAINをカバーしてたのを見て、この曲のイントロのルーツはそこにあったかと妙に納得。
6.Mr.PLAY BOY...?/清竜人25
こんなにインパクトがあるのに最初全然ピンときてなかった!でもリリースから半年して久々にライブで観たらメチャクチャ楽しい曲及びグループになっていた。夏に何があったんだ!と思うほど。
清 竜人25「Mr.PLAY BOY…♡」Music Video
7.愛おしくってごめんね/カントリー・ガールズ
ここ数年、楽曲的にはフレッシュさよりも成熟したパフォーマンスで魅せていたハロプロが2015年になってこうくるか!と。冒頭の台詞に笑いつつも、初々しさが可愛いし最終的には延々耳に残る、とんでもない曲。
カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』(Country Girls [I’m sorry for being so adorable])(Promotion Edit)
8.A・B・Cじゃグッと来ない!!/清竜人25
ライブでただただ楽しい1曲。
9.ツチノコっていると思う...??/乙女新党
今までスルーしてたグループ。清竜人提供楽曲という事で聴いてみたら最高だった。清竜人25との差別化をどうするのかと思ったら、こちらはラブソングというよりファンタジー系で勝負。あまりアイドルソングのイメージがないPlus-Tech Squeeze Box・ハヤシベトモノリのアレンジも最高!吉田豪はこの曲が年間1位らしい。
【MV】乙女新党 - ツチノコっていると思う...?♡(Short ver.)
10.念には念(念入りVer.)/こぶしファクトリー
オリジナルと念入りVer.の差が分からない!という苦情はさておき、今年は気付いたら念々念々...歌ってた。よく言われてるように、リフは確かに「20th Century Boy」っぽい。グラムロック風なサウンドに、ツイてない時のあるある満載の歌詞、ハロプロ伝統のドスの効いたヴォーカル。アイドルソングならではのカオスさ!
こぶしファクトリー『念には念(念入りVer.)』(Magnolia Factory [Be Double Sure (with ”NEN” Ver.)]) (Promotion Edit)
11.ドスコイ!ケンキョにダイタン/こぶしファクトリー
言い方悪いんだけど馬鹿力みたいなワケの分からないパワーがあって、でもよく聴いてみるとちゃんとインパクトだけじゃない味があるという。レコ大で初めて見た視聴者は度肝抜かれただろうな。
こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』(Magnolia Factory [Dosukoi! Humble but Bold]) (Promotion Edit)
12.365日の紙飛行機/AKB48
朝ドラは見てないけど、技術的なところじゃなく存在としてこれ歌えるアイドル何だかんだAKB以外いないんだよなあという。見事な横綱相撲。
【MV】365日の紙飛行機 Short ver. / AKB48[公式]
13.純情ジレンマ/photograph
「ほぼ女子流」な楽曲により、一部で話題に。これヴォーカル抜いてトラックのみなら、女子流の未発表曲と言われればファンでもほぼ100%信じそう。声うろ覚えな人ならこのまま差し出しても騙せるかも。何だかんだいってもこの手の曲は楽曲派の大好物。
14.Tell me why 生まれて来た意味を知りたい/Chu-Z
非ハロプロのつんく♂曲。どことなくテンポ感やアレンジで女子流の「おんなじキモチ」を思い出す。
Tell me why 生まれて来た意味を知りたい / Chu-Z
15.Road of Resistance/BABYMETAL
最初あんまりピンと来なかったが、今やライブの最後で胸が熱くなる曲。本格的に世界を意識してから初めての曲なんだよな。
BABYMETAL - Road of Resistance - Live in Japan (OFFICIAL)
16.Summer side/AKB48 セレクション16
総選挙曲では例年と違い夏を押し出さなかったが、代わりにカップリングがその立ち位置に。爽やかなソウルナンバーで、A面のシリアスさとの対比から、良い意味で軽さが際立ってる。
Summer side Short ver. / AKB48[公式]
17.12秒/HKT48
爽やかなギターロック。48グループの「フツーに良い曲」が今年少なかったけど、これは正にそう。
18.ドリアン少年/NMB48
今年のNMBと言えばコレ感あったものの、紅白での歌唱曲はまさかの365日の紙飛行機。須藤さん、紅白でセンターになれるかもしれなかっただけに悔しかっただろうなー。
【MV】ドリアン少年(Short ver.) / NMB48[公式]
19.νポラリスab/まなみのりさ
崖っぷちながら今年地味に急上昇してたのがこの3人。完全にアイドルお宝くじ効果ながら、まわるまわる~のフレーズはこの1年頭の中でもまわるまわるした。
【まなみのりさ】「νポラリスAb」MV(Full ver.)
20.次の角を曲がれ/℃-ute
派手さはないが、卓偉いい曲作るなあ。
℃-ute『次の角を曲がれ』(℃-ute[Turn the Next Corner])(Promotion edit)
[総括]48グループとハロプロとその他でバランスよく選べたかなと。スタダも抵抗無いし好きな曲はあるけど普通に選んだ結果今回はランク外に。ただ、アイドル有識者がよく選ぶインディーズ界のエッジーな作品がなかなか入らなかったですね。これに関しては完全に好みで...。自分の場合、最初からサブカル狙いみたいなグループにはそんなにハマらないみたいで。パッと見では普通にアイドルなんだけど、実はクオリティー高い事をやっているっていう「実は」を発見するのが好きというか。ほわどるや吉田凜音なんかはまさにその枠。テレビ朝日の「アイドルお宝くじ」は思うところもあるけど地上波であれやる意味は結構あるんじゃないかなーと思ってる。聴いた事なかったけど良かった曲、何曲もあるので。TOKYO IDOL TVは何がしたいのかよく分からなかった。アイドルの魅力を伝えてる事になるのかな、あれ...。