SWEET LOVE SHOWER 2017

夏の遠征第3弾、8/27はSWEET LOVE SHOWER 2017へ。

首都圏からアクセスが容易な主要フェスって大体行った気がしていたけど、ずーっと行ってなかったのがラブシャ。行かなかったのはタイミングが合わなかったのもあるけど、「ほぼ被り無しのタイムテーブルを売りにしている→観るものの選択肢が少ない」という事だから、出てる面子を全体的に好きじゃないと1日楽しめないんじゃないかなと思っていたのが理由。でも今年の日曜日は間違いなく1日楽しめる自分的に過去最高の面子で、これは!!!!と早めに即決。万全の準備で当日を迎えた。

 

山中湖までは、特急+駅からバスというプランを選択。

6:30 特急券の引き取り
7:00 新宿駅特急出発
7:55 大月駅到着

その後バスに乗り、山中湖に到着したのが9:30前ぐらい。駐車場から少し歩いて会場へ。


場内を歩いての感想を幾つか挙げると、

 

・ステージ間が近くて会場全体がコンパクトにまとまっている。フェスでのステージ移動は10分ぐらいは歩くのが普通だと思っているけど、混んでいても数分で着く。雨で田植え状態になる事もなく、歩きにくさもなかった。快適。


・参加者にすごく優しい。何度でも取り出し可能なクロークあるし、オフィシャルグッズで長靴やポンチョまで売ってるフェスは珍しい。雨降って困ってもこれなら買えるね。ホスピタリティ最高だし、フェス初心者には最適なのでは。自分は過酷なフェスに慣れているので、そんなに甘やかしていいの?ってちょっと思ったほど。


・人を入れ過ぎていない。これほんと大事!SOLD OUTのはずなのに、混み過ぎて困る事はなかった。無理に動員を増やすよりも来場者の快適さを保つのを優先してくれているのは良心的。それでいてオフィシャルサイトの終了後メッセージにはこの謙虚さ!

「最後に、ご来場頂きましたお客様には、イベント会期中至らない点が多々ありご迷惑をお掛けしてしまったかと思いますが、貴重なご意見は来年に向けて修正して参りますのでよろしくお願い致します。日常を忘れ、大自然の中で音楽に包まれた3日間、皆様にたくさんの感動と思い出ができていると幸いです。我々スタッフにとっても忘れられない年になりました。また来年、山中湖で会いましょう!」

至らない点?多々?ないよ!至れり尽くせりだよ!


・Mt.FUJI STAGEの客席、傾斜がいい!後ろからでも見える。ライブを観やすくする為に作られたスペースなのではと錯覚しそうになるほど。


・女子が多い!ホントにこれ男一人で行ってたら心が折れるところだった。あと客層は若いとみた。20代が多そう。


・過ごしやすい気温とナイスロケーション。ラブシャは雨の日が多いとも聞くけど、この日は晴れていて尚且つ暑過ぎなかった。晴れてもロッキンみたいな猛暑にならなのがいいし、夜に羽織るもの1枚さえあれば全く問題ない。しかも湖の畔に位置しててほんとに気持ちいい場所ですね。晴れてたのに富士山が見えなかったのだけは何で!ってなったけど。


・人で混んでいるように見えても意外と前に行ける。横移動の通路を常に作っていて、ギリギリに入ってもそこそこの位置で観れるの超助かる。何て快適なんだ!



お昼までに観たのは3アクト。Mt.FUJI STAGEでは60秒前からカウントダウンが始まり、0になったところでトップバッターのMy Hair is Bad登場。序盤はスピーディーに曲を連投していったけど、中盤でリズム隊の演奏に乗せて椎木の語りが7分ぐらい入るのは初見の自分にはビックリした。あれは好み割れるな~。バンドとして、個人としての受容のされ方に対する反骨精神は分かる気はするけど。もう少し年齢を重ねてどうなるかも興味深い。

1. アフターアワー
2. 元彼氏として
3. 告白
4. 接吻とフレンド
5. フロムナウオン
6. 真赤
7. 夏が過ぎてく

 

LAKESIDE STAGEのトップはSHISHAMO。セットリストにない選曲でのリハを経て本編へ。春に観た時は新作の流れを汲んだセットリストだったけど、今回は幅広い選曲。夏フェスで「君と夏フェス」観れたのは素直によかった。「明日も」はアルバムで聴いてると他にいい曲いっぱいあるのに何でこれがリードなんだろうって思ったけど、ライブのラストにくるとポジティブに終わっていいですね。ホーンは同期でちゃんと入ってた。なんかすごい健全な音楽。ロックとか分からない中学生とかでも絶対大丈夫なやつ。観客とのコミュニケーションにも積極的で、レキシかなんかの服着てた子供をいじったり、みんなに今日何時に起きたのかを尋ねる場面も。5時台が多かったかな?自分は4時台だったけどそれもちょくちょくいた。

1. 好き好き!
2. 量産型彼氏
3. BYE BYE
4. タオル
5. 君と夏フェス
6. 明日も

 

Mt.FUJI STAGE2組目は、GLIM SPANKY。ほんとかっこいいよなー、年々好きになる。この日の面子の中ではちょっと浮いてたし、昼時なのも相まって若干人少なかったけど、内容はほぼパーフェクトだったのでは。フェス向きと思えない「闇に目を凝らせば」なんか入れてきたの個人的に超興奮。後半もっと完璧で、「怒りをくれよ」の待ってました!感、「美しい棘」は最新曲なのにもはやスタンダードみたいな匂いすらするし、更に最後「大人になったら」でシメたのが最高。その時のMCもよかった。周りが就職とかするようになってきたお客さんなんか1~2人ぐらいでもずっとライブハウスにノルマ払ってやってた、そんな時に大人がいつまでバンドやってんだみたいな事を言ってきて...でもそういう事を言うのが大人なのか?みたいな話。出順は序盤だったけど、後を引く内容だったなあ。最近よく聴いてる。

1. アイスタンドアローン
2. 褒めろよ
3. 闇に目を凝らせば
4. いざメキシコへ
5. 怒りをくれよ
6. 美しい棘
7. 大人になったら

 

昼食(佐世保バーガーとかき氷!)を挟んで、Cocco。初めてかな、金髪で出てきた。1曲目、あのヘヴィーなギターから「強く儚い者たち」へ。今年観るの3回目だけど、何度聴いても泣きそうになる。フジの時は雨の中だった「Raining」はこの日は青空の下で披露。文字通りの「それはとても晴れた日で」だった!この日は「今までの歌手人生で一番風が気持ちいい」そうで、気持ち良さそうに前後に揺れながらエモーショナルに歌唱。Coccoは観る度に、続けてくれてありがとうという気持ちしかない。

1. 強く儚い者たち
2. Raining
3. 樹海の糸
4. 愛うらら
5. Way Out
6. 音速パンチ

 

LAKESIDE STAGEで、レキシ。1曲目「KMTR645」で大量のイルカを投げ込むと、かなり矢継ぎ早に3曲を序盤10分でやりきった。「KATOKU」なんかほぼ1番のみのショートバージョンだったし。そして残りの20数分を「狩りから稲作へ」「きらきら武士」の2曲だけに使う構成!かさばるので家から稲穂持って来なかったのだけど、会場の稲穂率が尋常じゃない。池ちゃんはこの日もキレッキレで、「稲穂持ってない人全然恥ずかしくないですからね、むしろ持ってる方が恥ずかしい」「ラブシャは毎年雨で、田植えだ田植えだと言われた」、あと稲穂の代わりにススキを持ってきてる人を注意してた。恒例の替え歌はゆず「夏色」を♪稲穂をいっぱい握りしめて~と歌唱。自ら「レキシももう下り坂」って言ってたけど、ほんといつまでもつだろうか...

1. KMTR645
2. KATOKU
3. SHIKIBU
4. 狩りから稲作へ
5. きらきら武士

 

Mt.FUJI STAGEでSuchmos。定番の「YMM」でスタート。前半は「Miree」とか1stアルバム中心、後半はニューシングルの収録曲という事で、「STAY TUNE」をやらない暴挙!なのに「STAY TUNE」入ってるシングルのカップリングの方やってた。絶対わざとだろ!この日の予習をするとしたら普通2ndアルバムだと思うのだけど、あまりに聴いてきた人が報われない内容に、なんか実際終わった後微妙な空気になってた。STAY TUNEのおしゃれバンドとして消費される事への反発心は実際すごく感じるよね。自分としてはニューシングルの曲が思いの外浸透してないのもちょっと思うところはあった。「WIPER」超かっこいいのに。翌日、YONCEが「昨日は自分の歌唱やバイブスの至らない部分もあったり」とインスタに書いていたので、選曲はともかく、出来にはバンドとしても思うところはあった模様。

1. S.G.S.4 -Short Ver-
2. YMM
3. Miree
4. FACE
5. WIPER
6. OVERSTAND

 

休憩を経て、PAELLAS。最近スペシャと契約した、ネバヤンのギターがやってるバンド。ここのところ急速に名前を聞くようになっているので、きっとこれから台頭するはず。河口湖沿いに建てられたWATERFRONT STAGEにて、夕方座りながら、少し眠くなりながら聴くのが最高に気持ちよかった。

1. Shooting Star
2. Night Drive
3. The Stranger
4. Fire
5. Fade
6. Anna

 

Mt.FUJI STAGEでクリープハイプ、実は初見。ここ最近の曲が以前に増して良いので一度観ようと思っててやっと叶った。1曲目いきなりの「HE IS MINE」で、♪セックスしよう~やっと言えた。尾崎世界観、MCでラブシャをとても大切に思っている事、それで気合いを入れ過ぎて昨日髪を切ったらワカメちゃんみたいになってしまった事を告白。それも夏のせい!で「ラブホテル」へ。後半は「鬼」「社会の窓」「イト」と怒涛のヒットパレード。満足。

1. HE IS MINE
2. 火まつり
3. ラブホテル
4. 百八円の恋
5. 鬼
6. 社会の窓
7. イト

 

LAKESIDE STAGEに大量の客を集めた[Alexandros]。最初知らない曲だなーと思ったら、1曲目からいきなり新曲。で、2曲目「ワタリドリ」。日本のロックフェス王道のテンプレみたいな盛り上がりで逆に気持ちいいな。この日は昔の曲も多かったけど、ラストがまた新曲。サビでイェーイェー言うキャッチーなやつなので、今後ライブでも核になるのでは。30分ほどで早々に去っていった。

1. 謎曲
2. ワタリドリ
3. Kaiju
4. Kick&Spin
5. Adventure
6. 新曲

 

Mt.FUJI STAGEのトリは久保田利伸。ずーっと観たかった!まずはバックバンドが鉄壁のアンサンブルで数分インスト披露。DJまでいるし、同じステージでさっき観たSuchmosのグルーヴ感とかぶるけど、こっちのが圧倒的過ぎて自分の中でSuchmosが謎の損をするという... んで引っ張って引っ張ってようやく本人登場。ためまくりながら「LA・LA・LA LOVE SONG」の最初のサビ熱唱。当然の大歓声なのだが、そこからバンド動き出してからの高揚感ハンパない!もはやナオミキャンベルのパートまで含めて全部歌えるよね。夜空に溶けるような「Missing」、コーラスとのデュエットで「上を向いて歩こう」カバー、そしてラストは「LOVE RAIN~恋の雨~」。イントロめっちゃかっこいい!COSA NOSTRAの「Jolie」みたい。今までライブ観た人達で超別格なアクトって何組かあるけど、久保田利伸そこに追加だなあ。できれば「流星のサドル」が聴きたかった。

1. BOOTSY OPENING
2. LA・LA・LA LOVE SONG
3. Bring me up !
4. Missing
5. Upside Down
6. Free Style
7. SUKIYAKI ~Ue wo muite arukou~
8. LOVE RAIN ~恋の雨~

 

ラストはゆず。1曲目で「サヨナラバス」は泣けるよ...。で続けて「少年」とか何なんだ今は99年か!これでもかとノスタルジーを刺激してくる。「ゆず初めて観る人!」との質問には、手を挙げた人が殆ど。まあそりゃフェス出ないもんなあ。俺何で2回も観た事あんだ、と思ったら両方スペシャのイベントだったが、3度目の今回も例に漏れずである。代表曲として「虹」を演奏した後、新曲を聴いてほしいと、「愛こそ」「タッタ」へ。ロックフェスでタッタダンスをレクチャーし始めるのマジでチャレンジャーだなと最初思ったけど、まあ今のフェスってもう何でもアリな空気なのよね。夜少し寒くなってきてたし、そこで身体を温めさせてから上手いこと「夏色」へ。めちゃくちゃ盛り上がってたし、「もう一回!」もバッチリ決まった。イントロで飛んだ銀テープはメンバーコメント入りのもので、当然争奪戦になるんだけど、余ったのを後からスタッフが地道に渡しにまわってくれたのもすごくよかった。ラスト、アンコールではなくそのまま「栄光の架橋」へ。1日が完璧にシマったなーとグッときていたところ、頭上には花火が。フジは前夜祭に行かないと花火見れないだけにここんところ夏フェスの花火ってあんまり見てなくて、かつて毎年行ってたロッキンの夜を思い出して懐かしかった。

1. サヨナラバス
2. 少年
3. 虹
4. 愛こそ
5. タッタ
6. 夏色
7. 栄光の架橋

 

最高の気分で帰宅と言いたいところなのだけど、ここからが問題。新宿行きのバスが停まっている駐車場の場所を間違えて、しばし迷ってからようやく到着した20時台後半、そこには長蛇の列。しかも一向に動かない。後から聞いた話では首都高で事故があったらしいけど、説明が無く何が起きたのか分からないまま1時間以上並び続けた。後ろにいたグループがやってた、懐メロをひたすら歌うゲームに大笑いしながら過ごして、バスがようやく動き出した時には22時過ぎ。途中サービスエリアでのトイレ休憩を経て、新宿に着いた時には1時を過ぎていた。終電も逃した。

 

この時間からホテルに行っても勿体ないので、カラオケで朝まで過ごす事に。めちゃくちゃ疲れているはずなのに、近くの部屋から聞こえてくるヘタクソな歌のせいでなかなか眠れない。せっかく来た事だし少し歌ってみようと、昼間に聴けなかった「STAY TUNE」やら、夜に聴いた「夏色」やらを熱唱する。そして横になって寝るも、僅か2時間ほどで起床して始発で帰宅。めちゃくちゃ疲れた。

 

長い長い1日。最後ムチャクチャだったけど、フェス自体はかなり楽しかった!気球できなかったのが心残りだし、また行きたい。