OUTSIDE LANDS〜LADY GAGA(サンフランシスコ旅行記)

約1ヶ月前のこと。旅行がてら、サンフランシスコのフェス・OUTSIDE LANDSに行ってきた!


まずはフェスの基本情報を少し挙げておきたい。


・GOLDEN GATE PARKで開催される都市型フェス
・今年は開催10年目のアニバーサリー回
・金曜~日曜の3日間開催
・各日メインステージのヘッドライナーはGORILLAZMETALLICATHE WHO
フジロックとラインナップのかぶりがちょこちょこある
・チケットは直前にはソールドアウト

 

自分が行ったのは土曜日。飛行機で現地到着後、ホテルに荷物を預けてそのままフェスへ向かうというハードスケジュール!当然時差ボケも直らぬまま。

 

会場まではシャトルバスが出ているという事でまずは乗り場に向かうのだが、そこでリストバンドを見せるように言われる。いや、リストバンドなど持ってはいない。印刷してきたチケットがあるだけだ。自分のような海外からの購入者にはリストバンドは事前送付されておらず、会場近くのWill Callで引き換える事になっていたのだ。その旨を係員に説明するが、やはりリストバンドを持っている者でないとシャトルバスは利用できないらしい。仕方なく一般の路線バスを検索して会場へ。Wi-Fiルーターあってほんとによかった。

 

暫しバスに揺られ、指定されていたWill Call近くに無事到着、リストバンド引き換えも無事成功。会場入り口まで公園沿いをひたすら歩き、いよいよ到着!改札のようなゲートをくぐり、中へ。


先ず入って正面には、このフェスのマスコットキャラクター・ranger daveの巨大像が。これは当然フォトスポットなのだが、いい位置で写真を撮るにはお金を払わないといけないシステムである。斜めから上手く自分が入るように撮るのが精一杯だった。


実はこのranger daveは、フェスの主催者。可愛らしいキャラクターにデフォルメされてるけどほんとはただのおっさんなんだよね。日本で例えると、ROCK IN JAPANの入場ゲートをくぐると渋谷陽一巨大像がどかーんと鎮座している、みたいなイメージか。ないわ!オフィシャルグッズにはranger daveのバブルヘッド人形まで売っていて、二度と来る事もないだろうと思ったので、一応記念に買っといた。ロッキンも渋谷陽一バブルヘッドでも売ったらどうすか?(仮にそんな提案をしたら、「このフェスの主役は参加者である皆さんなので...」とか言いそう)

 

それにしても、会場は寒い。サンフランシスコに到着した時からTシャツでは厳しかったけど、会場は軽めのダウン含め3枚着るほどの寒さ。夜になったらフリースも入れて4枚着たので、体感としてどこが夏フェスや...感はあった。これではライジングの夜中よりも寒いだろう。それでも、厚着する人がいる一方で普通にTシャツの人もいるところがアメリカっぽい。オフィシャルグッズ売り場にはTシャツ以外にもパーカーや革ジャン、手袋に靴下にニット帽までもがラインナップされていて、もはや夏フェスの品揃えではない!

 

観たアーティストは、以下の5組。

THE JAPANESE HOUSE/THE LEMON TWIGS/THUNDERCAT/CLAUDE VONSTROKE(DJ)/EMPIRE OF THE SUN

 

今回はしっかり歩き回ってフェスの雰囲気を感じる事を大切にしたので、あまりステージにがっつき過ぎないように心がけた。ジャパニーズハウスは名前からして日本人として観ておきたいと思って拝見したけどドリーミーで心地いいヤツだった。LEMON TWIGSはフジで観たかったのをアメリカで叶えられた。前半、ドラムのプレイに衝撃を受けていたのに後半あっさりパートチェンジしてヴォーカルになっちゃうのとか、何が起きるかわかんない!THUNDERCATは、フジロックでのステージがあんまりにも良かったので期待していたが、フジほどのマジックはなかったな。初見の衝撃ってのもあっただろうし、やっぱあのヘブンの夜の空気がよかったんだろうなー。あと時差ボケのピークでめちゃくちゃ眠くて集中できなかった。CLAUDE VONSTROKEはとにかく男女がチャラついてて異国の地から一人で来た者としては痛快であるとともにちょっと怖かった。EMPIRE OF THE SUNはヘッドライナーらしく豪快な演出であるとともに、みんなで大合唱するダンスミュージックで一体感抜群。今度ULTRA JAPANでヘッドライナーらしいですね。ただこの時、客席がとにかく臭くて...グレープフルーツを灰皿に浸したみたいな臭い。。とにかくそれがしんどかった思い出。

 

あと、金曜日の出演予定だったA TRIBE CALLED QUESTは、飛行機が飛ばずに出演キャンセルになり、土曜日に振替になったと聞いていたので、急遽観れる!ラッキー!と思っていたが、結局直前のアナウンスでその振替出演もキャンセルになるという異常事態。ぬか喜びだった...!

 

日本のフェスの雰囲気で一番近いと思ったのは、ライジングサンかな。ちょっと森みたいになってるとこもあるけど、基本は平地。オールナイトじゃないとこと、テントを張れないとこが違うけど、規模も割と近いと思う。OUTSIDE LANDSは結構現地に根付いているようで、4日後に都市部から少し離れたサンタローザという田舎町に行った時、このフェスのTシャツを着ていたら2回も声をかけられた。Tシャツ、とにかくかわいいしお気に入り。2種類も買ってしまった。フジロックに着ていきたいなあ。

 

あと翌日は、LADY GAGAのライブに行ったのでそれについても軽く。会場のAT&T PARKは、ジャイアンツの本拠地であるスタジアムで、空港のような厳重なセキュリティチェックを経て場内へ。想像していたほどの規模ではなく、日本でいうと横浜スタジアムぐらいかな。


19:00とチケットには書いてあるのに、サポートアクトのDJ SHADOWがスタートしたのは19:30。50分ほどのDJセットの間、何故かVJには漢字や東京の看板が出てきたのが興味深い。その後長い長い転換を経て、ガガが始まる頃には21時過ぎ。前にニューヨークに行った時も思ったけどこういうの日本と文化が違うよね。19時から素直にやれば21時には終わるのに!しかも日曜なんだから開演を早めてさっさとやれば、翌朝仕事や学校で早い人だって助かるのでは、と思う。アメリカの場合は飯食って2軒目行く、みたいなノリでコンサートに足を運ぶ方がいいのかもしれん。

 

ガガは初期にサマソニで観て以来でワンマンは初めてだった。衣装はいつもすごいけど、思ったよりそんなにド派手な演出ってないのね。これはニューアルバムのモードを反映してなのか、元々そうなのか?どっちなんだろう。セットリストはニューアルバム収録の新曲を軸にしつつ、過去のヒット曲も多数披露。早々にPoker Faceやるし、Born This Wayも出し惜しみせず中盤ぐらいで出してきた。The Edge Of Gloryのピアノバージョンもよかったな。ラストには"My mom"と自身の母親をステージに招き入れるサプライズも。アンコールは無く、ライブは2時間以内に終了。


この公演から1ヶ月経たずして、ガガは活動休止を発表。 今回のワールドツアーは日本公演がないので遠征しない限り観られないものだし、行けてよかったなあと思っていた矢先のこと。いつ何があるか分からんね。観たいものは観た方がいいし、会いたい人には会いに行った方がいい。つまり、ときめいたら、そこへ行け!ってこと。