FUJI ROCK '17 DAY2

この日は健全な時間に起きて近くのホテルの朝食へ行き、10時過ぎに活動開始。グリーンのトップは観なくてもいいかなと思っていたサンボマスターだけど、丁度始まる時にグリーン前を通ったので観始めてしまった。ライブはかつてルーキーステージでも披露した「そのぬくもりに用がある」でスタート。持ち時間が長く、普段のフェスではセットリストから外れるような懐かしい名曲も続出。特に「月に咲く花のようになるの」「歌声よおこれ」で涙腺決壊だった。あの2ndアルバムの時期すごく好きなんだ。10年振りの出演というだけあって山口のテンションも凄まじく、雨の中踊り続けること1時間。結局その場を離れられず最後まで観てしまった。


少し遅れてFIELD OF HEAVENKYOTO JAZZ SEXTET沖野修也さんのバンド。ソイルのタブゾンビなんかも参加し、朝っぱらから濃厚ジャズセッションを展開。


オレンジカフェに移動し、まねだ聖子。まずタイムテーブルを見た時に爆笑してしまった。どういう活動をしたらフジロックのステージに立てるのか、と考えた事があるけど、まさかまねだ聖子を続けてるとフジロックに出られるとは...。そもそもアイドルに厳しいフェスだし、23周して逆にアリ、ぐらいの事なのか。モノマネの人は近くで観る事に意味があるからか、大きいステージではないとはいえなかなかの集客ぶり。普段はショッピングモールでの営業が多いというだけあって、こなれたステージには笑うしかない。「松田聖子観に行った事ある人!」という質問にはちらほら手が挙がってたけど、自分は本人のコンサートを観た事がないので、煽り方がどれくらい似てるのか分からなかったのが残念だった。聖子コールやら、♪フレッシュフレッシュフレーッシュの大合唱やらで会場大盛り上がり。うちわ持って来た人までいたし。赤いスイートピーで手を左右に振りながら、俺達苗場まで来て雨に打たれながら何やってるん?って気持ちにはちょっとなったけど...もはややってる事がキサラでしょ!因みに本人の興味からか、客の年齢層についてアンケートを取ったのだが、30代がそこそこいて、40代になるともっと多くの手が挙がった。松田聖子世代中心に集まったってのもあったかもしんないけど、止まらないフジの高齢...(こないだ記事にもなってましたね)


グリーンステージのCocco。バンドメンバーは20周年の法被を着て登場、Coccoは花束をステージに置いてライブ開始。雨が強くなる中、山々に囲まれたロケーションで聴く1曲目「けもの道」、既にただならぬ雰囲気。この日のセットリストは20周年ライブの延長なのかヒット曲連発の大サービスな内容で、1曲毎にイントロで歓声があがっていた。20年経っても名曲「強く儚い者たち」、雨の中で聴く「Raining」、更に「樹海の糸」まで連続できたら泣いちゃうよ。あと、2001年のMステ見てた人なら「焼け野が原」でグッと来ざるを得ないよね。20周年にこんな素敵な未来が待っているとは思わなかった。マイペースでも、続けてくれてありがとうという気持ちになった。


続いてグリーンステージはTHE AVALANCHES。去年、レッドマーキーでのステージが直前にキャンセルになってガッカリした思い出があるけど、あれから一年。アヴァランチーズをグリーンで観れるという最初で最後かも知れない機会を逃す訳にはいかない。そもそもどういうライブをしてるのかを知らないまま行ったんだけど、膨大なサンプリングから作られてる曲を普通に生バンド・生歌唱でやってるのね。激しさを増す雨の中、16年ものブランクがある1st2ndの曲がこの2017年に並列で鳴らされて、それに熱狂するフジロッカー達がいい光景だった...


ほんとはこのままグリーンに留まってCORNELIUSへと流れるのが美しいのだけど、あの方を万全の状態で観たいので、一旦宿に戻る。滞在可能時間15分程度しかなかったけど、着替えやドライヤー等を済ませ、再び会場へ。


グリーンステージでのコーネリアスを歩きながらチラ見しつつ、後ろ髪引かれる思いでホワイトステージに着くと、丁度DEATH GRIPSの演奏が終わったところ。凄まじい混雑だったが、客が抜けたところに上手く入って、56列目ぐらいまで行けた。そこから雨の中1時間待機。いよいよ小沢健二の登場。本人の声で、「みんなの力で、10.9.8....」と聞こえ、みんなでカウントダウン。0になるとブギーバックのイントロが始まり、既にスチャダラパーもいる!という粋な始まり。ブギバは過去にもライブで観た事があるけど、今回はnice vocalの小沢パートとsmooth rapのラップパートが合わさった構成で、完全版といってもいい内容だった。しかもステージには魔法的バンドのメンバー、ライブでは初参加のコーラス一十三十一、そしてスカパラホーンズまで、贅沢極まりない!熱狂そのままに、続けて「流動体について」のクラップをレクチャーしながらあのイントロを繰り返すが、実際にそこから突入したのは「ぼくらが旅に出る理由」。ひふみよツアーのラブリーのフェイントを思い出す。この日のライブではスクリーンに映像は映されず、曲のタイトルと歌詞がひたすら流れていた。本人が「歌えるところあったら一緒に歌って下さい」と言っていたし、魔法的もそうだったように、みんなで合唱するスタイルのライブ。と言われても歌えるとこってほぼ全部に等しいので、大雨に打たれながら熱唱し、尚且つ号泣するという訳の分からない感情に苛まれた。サンボ、Cocco含めてこの日3回泣いてる。レコーディングもしてない新曲として、去年からやってる「飛行する君と僕のために」を披露した後、「ラブリー」へ。ファンにはすっかり馴染んだ、♪完璧な絵に似たの部分には、初見で驚いた人もいるのかな。ニューシングル収録が決まった「シナモン(都市と家庭)」に続き、怒涛のヒットパレードに突入。正直やってくれると思ってなかった「東京恋愛専科~」に狂喜し、魔法的ツアーと同じ「さよならなんて云えないよ」からの「強い気持ち・強い愛」の流れには泣かされた。今のライブアレンジの「強い気持ち・強い愛」のドラムめちゃくちゃ好きなんだよね。間奏から歌入る時の、ダンダダンダンダンダンダダンみたいなやつ。そして先程焦らされた「流動体について」、90年代の曲と並んでも全く遜色のないグッドメロディ。ブギーバックでのスチャダラのコール&レスポンスを振り返ったMCを挟んで、「愛し愛されて生きるのさ」、ラストはニューシングルの表題曲でもある「フクロウの声が聞こえる」。この曲をこの場所で披露できるのが嬉しいと語っていたのが印象的だった。


自分は観にくさ全く無かったけど、後方は超満員のあまりほんとにとんでもない事になっていたらしい。ラッキーだった。あと、特にブギーバックとか撮影してる人も多かったけど、なんか自分は熱心に観入り過ぎて撮れなかった。そのあまりに贅沢な体験にただただ身を委ねた。オザケンのライブもフジロックも初めて行ったのがどちらも2010年で、それ以来ずっと観てきたから、自分の中ではこの両者の邂逅は'10年代の一つの集大成みたいな気持ちだった。こんな素敵な瞬間が訪れるなんて。


しかしこの日、余韻に浸る間も無く、オザケン2ステージ目を観る為にピラミッドガーデンに即移動。この移動で道をショートカットする為に、泊まらないのにキャンプサイト券まで買ったという熱の入れよう。しかしこの移動中に丁度雨が土砂降りになって、本当に心が折れそうになるほど濡れて身体も冷えた。何十分か歩いてようやく辿り着いたピラミッドガーデン、幸い人も未だ少なく、椅子で2列目を確保した。今度はそこから1時間半、雨の中待ち続けるという過酷な現場。雨で冷えているから、段々トイレにも行きたくなってくる。そして定刻を数分過ぎ、ようやくオザケン登場。このステージは近年美術館でやっている、アコースティックとモノローグで構成された内容。ライブパートにはスカパラメンバーも随時登場した。NARGOさん迎えた原曲に近い「天使たちのシーン」、Love musicで披露したGAMOさんフィーチャーの「ドアをノックするのは誰だ?」等々。先程のホワイトステージとはアレンジが違うだけでなく、セットリストも半数以上を入れ替え。この日2ステージを観ればワンマンを観たに等しいぐらいの内容だった。


モノローグでは3部に渡って、「夏休み」について語るオザケン。どうして夏に長い休みがあるのか?という内容で、アメリカにおいては年度の始まりが9月だから、その前に長い休みがある。学年と学年の間のリセット期間だから宿題もない。日本は4月に新学期だから、春にないとおかしい事になるけど、アメリカと形式だけ同じになって夏になってしまった。しかも、学年の途中にあるので宿題があるという、本末転倒な事になってしまっている、というような話。雨が激しかったので、本人からこのモノローグパートを飛ばしてライブだけやってさっさと終わらせようか?という提案もあったけど、ファンがそんなのに同意するはずもなく、きっちり予定通り行われた。しっかし予想以上にモノローグパートが長く、ライブは定刻を大幅に過ぎるほどのボリューム。おかげでトイレを我慢し過ぎて、最後「頼むから早よ終われ!」って思ってしまった。笑 内容はすんごい面白かったけど。


凍えて訳分からない状態で宿に戻る。3日目に続く。

FUJI ROCK '17 DAY1

フジロックに今年も行ってきた!


今回も越後湯沢までは新幹線で、そこからバスで行く事に。今年は空いていて9時過ぎには会場前に到着。宿に荷物を預け、行動開始。


一発目に選んだのは、Yogee New Waves。1曲目「Megumi no Amen」を歌っていると、ほんとに雨が降ってざわつく客達。しかしこれは一時的なもので、4曲目「World is Mine」の頃には少し晴れ間が見えた。角舘は「この曲は雲を逃がすみたいな曲だから丁度良かった」と言ってて、楽曲とリンクした天気に驚いてた。そのまま「Climax Night」やら「Like Sixteen Candles」やら鉄板の曲へ流れ込み、ラストには完全に晴れた。ヨギーはずっとフジロックならヘヴンでやりたかったとも言ってたし、すごく大事なライブになった感じがする。


少し時間が空いたので、ストーンサークルへ前半だけ参加。みんなでやるドラムサークルですね。毎度楽しい。


近くのオレンジカフェに移動し、伊藤多喜雄。自分、これ観るって言った人達全員に「誰?」って言われたけど、結果的に裏ベストアクトになった。この方は民謡歌手で、「TAKIOのソーラン節」を歌ってる人。金八先生で使われた事で全国的に認知度が高まったけど、自分はこの曲を小学校の運動会で踊った事があって、しかも学年120人ぐらいの中でセンターだったので、実はめちゃくちゃ思い入れがあったりする。まさか生で聴ける日が来るとは思わなかった...ライブを観たい人達は結構観たけど、これを生で観るという発想がなかったというかね。

何とバイオリンや三味線までいるフルバンドセットで、いきなり1曲目から出た、ソーラン節!ドラムはまさかのオーサカ=モノレールの人で、掛け声をするコーラスは娘さんなんだそう。その後も色々な民謡を披露していくのだけど、民謡界のさだまさしを自称するこの方、MCがかなり饒舌で面白かった。「ソーラン節、中学校とか高校の運動会で踊った事ある人ー?」という質問に対してチラホラ手が上がり、「なるほど、だから俺に金が入ってくんだ」とボヤいて爆笑。最後にもう一度ソーラン節を披露したけど、分かるだけにやっぱ踊ってしまう。踊ってた人、目視では自分含め3人だった。リアル...!


そして午後は、ドラゴンドラで頂上へ。涼しかったし、気持ち良い自然散策になるかなと思ったのだが、上りの乗車中に突然の大雨。頂上に着いたらいつもだったら着ぐるみやハイジのおねーさんが何かやっているのだけど、この時は撤収していた。結局、頂上にあるレストランの奥でいつもよくやってるヤツを披露。映画サウンド・オブ・ミュージックからドレミの歌とエーデルワイスをみんなで合唱。あと、マリアおねえさん(正体は歴ドル美甘子)の歴史クイズ。今年の正解者プレゼントは、何故かマリアおねーさんの東京観光ブロマイド...しかも物販で200円で売ってた。謎の商売をすな!笑

DJを遠巻きに観たり、ソフトクリーム食べたりでしばしのんびり滞在し、下りのドラゴンドラへ。霧がエグかった。


そのままグリーンステージでRADWIMPS。バンドのイメージがフジっぽくないからか熱心なファンが多くなく、他のフェスでは難しそうな前方で観る事ができた。いきなりの「夢灯籠」と「前前前世」で初見組の心もガッチリ掴んでいく。中盤には洋次郎がピアノに移動し「スパークル」もやったので、この日は「君の名は。」の4曲中3曲が披露された。後半は「おしゃかしゃま」「DADA」「いいんですか?」等の定番曲をプレイ。洋次郎、毎年のようにフジには遊びに来てて、2006年にはバンド全員でここでレッチリを観た、その場所に初めて立てて嬉しい、と話す。フジロックでは少なくとも、illionでホワイト、ソロでピラミッドガーデン、あとハナレグミのゲストで出てたと思うけど、まあ本体のバンドで呼ばれるのは格別だよね。しかもメインステージ。


続いてレッドマーキースチャダラパーRAD終わりで直行したらもう始まっていて、テントから溢れるほどの大入り。フジロックには久々登場でも、そんなにライブがレアな人達ではないのに...。自分の場合は「もしかしたらオザケン来るかも」という事で行ったけど、みんな同じ考えなのかしら。Bose曰く「みんなの生まれる前からやってる」「曲が一兆個ぐらいある」という事で、この日はリクエストコーナーも設けられ、「コロコロなるまま」や「ついてる男」みたいな懐かしい曲も一部ながら続々披露された。そしていよいよブギーバック、最後から2曲目にプレイ。オザケンの声は音源で再生され、Bose小沢健二は来ませーん!多分未だ越後湯沢にも着いてません!」との情報には、笑うしかない。生共演ブギーバックは、翌日のオザケンのステージへ持ち越しとなった。


グリーンステージで、The XX。この日はチケット完売してないし、未だヘッドライナー前なのに場内は結構ぎっしり埋まっている。これ、完全にロケーションを味方につけちゃったタイプのやつで、音、そして環境全部がリンクした素晴らしいステージだった。バンドも感極まってたし、オーディエンスの評価もとても高かった。ヘッドライナーでもよかったという声もちらほら聞く。


続いてグリーンステージのヘッドライナー、GORILLAZ。ライブの想像がつかなかったのだけど、時折アニメーションをVJで流しつつ、ステージ上はコーラス隊6人を含む大所帯!ヴォーカルも随時交代しながら新旧の楽曲で構成されたセットリストでライブは進行。メインステージのヘッドライナーで、これだけ型にはまらない、何が出てくるか分からない面白さってなかなかない気がする。アンコールで「Clint Eastwood」きました。


この日最後のライブは、ルーキーのCHAI。最近よく名前を聞くので無名というほどではないし、実際客もかなりの大入りで注目度は高かった。"NEOカワイイ"を提唱する女子4人、ルックス的に双子に注目が集まるのはよく分かるけど、MCなんかは結構団体芸でネタを仕込んでいて驚いたのと、オルタナ的なサウンドをキャラクター含めポップにキッチュに仕立ててるなと感じた。まあ好き嫌いの分かれそうなタイプではあるね。蛇足だが、「CHAI バンド」とyahooの検索バーに入れると一番上に出てくる予測ワードは「ブサイク」なのが気になる。


ここで帰ろうとしたのだが、CRYSTAL PALACEのバイクショーがめちゃくちゃ凄かったのですっかり見入ってしまった。巨大なドームが設置されていて、その中を複数人のバイクが行き来するのだけど、段々人数が増えていって、最終的に7人になったのかな?毎年ココのショーは面白い。


2日目に続く!


ARABAKI ROCK FEST.17 DAY2

2日目は、ARAHABAKIステージのgo!go!vanillasから。所謂踊れるロックだけど、例によって観客がお行儀良く同じ動きしかしてないヤツだった。10年後のフェスシーンでどうなってるだろう。
 
MICHINOKUステージで、レキシ。一番キャパの多いステージなのに、開演前から超満員。そしてINAHO持参者の多さ!自分は家にはあるけど明らかに邪魔なので持っては来なかった。その多さは池ちゃんもひくほど!1曲目「SHIKIBU」を終えて、「ゲストが出て来なかったからってガッカリしない!」って言ってて笑った。確かにレキシの後がチャットモンチーだったので可能っぽい空気あったからなあ。一応ゲストとしては「年貢 for you」の時に袖で観てたやついいちろう(PVに出演)と堂島孝平を呼び込んでた。「狩りから稲作へ」では以前からキャッツのくだりに飽きたと公言してる池ちゃん、この日は特にそれを連発していて、乗り気じゃなかった。池ちゃん、やってる事は昔と変わらないのに、あまりに人気あるから最近普通に戸惑ってる感じがする。全員には伝わらないけど一部の人を爆笑させるような小ネタをたまに言うタイプの人だから、母数が大きくなると難しい部分もあるのかしら。終わった後、移動中に歩いていたら女性客2人組が「INAHOってSOPHIAのヒマワリみたいなもんかな」という話をしていて、ああなるほどと思っていたら、「ヒマワリはリュックから出てても可愛いけどね」「稲穂じゃあね」って言ってて笑った。ごもっともである。
 
1.SHIKIBU
2.KMTR645
3.年貢 for you
4.KATOKU
5.狩りから稲作へ
6.きらきら武士
 
BAN-ETSUステージでは、SHISHAMO。ARABAKIには4年連続出場だそうだけど、こちらはようやく初見。とても良かった4thアルバム中心の内容だったので楽しめた。フェスでは恒例と思われた「君と夏フェス」「君とゲレンデ」は春だからか今回両方やらず!(去年は両方ともやっている)  アルバム未収録の物販販促ナンバー「タオル」は、なんかサイサイあたりがやっててもおかしくないなあと思ったけど、中学生でも分かるポップさと玄人受けもするバランスが凄い。
 
1.好き好き!
2.すれちがいのデート
3.きっとあの漫画のせい
4.終わり
5.中庭の少女たち
6.タオル
7.明日も
 
同じステージで、Theピーズ 30周年スペシャル。序盤のみ3人で披露、3曲目からは豪華ゲストを迎えて進行。以下、セットリスト。増子さんの居酒屋ずみちゃんの格好での歌唱、以前からピーズファンを公言する宮崎朝子の夢の競演、ピーズ・ピロウズ全員集合、大木兄弟の競演等が見所だった。ピーズ、愛されてんなー。
 
1.ドロ舟
2.ブラボー
3.グライダー w/古市コータロー
4.とどめをハデにくれ w/鈴木圭介
5.実験4号 w/トータス松本ウエノコウジ
6.日が暮れても彼女と歩いてた w/増子直純
7.底なし w/奥田民生
8.クズんなってGO w/宮崎朝子
9.デブジャージ w/竹安堅一
10.このままでいよう w/山中さわお真鍋吉明
11.やっとハッピー w/YO-KING真鍋吉明
12.シニタイヤツハシネ w/TOMOVSKYクハラカズユキ
13.生きのばし w/クハラカズユキ
14.焼めし w/ゲストほぼ全員、グレートマエカワ、ミスター小西
 
急遽観たARAHABAKIステージの東京スカパラダイスオーケストラは、「Paradise Has No Border」からスタート。2曲終えて、激レアなゲストがいると宣言する谷中さん。正体は田島貴男!10年以上振りという「めくれたオレンジ」を演奏!これ大好きなので本当に観れて良かった。「道なき道、反骨の。」も横山健の代わりに谷中さんVo.で披露してたし、気付けばセットリストの過半数がヴォーカル曲だった。変わったなあ...

Paradis Has No Border
DOWN BEAT STOMP
めくれたオレンジ
道なき道、反骨の。
Routine Melodies
ペドラーズ
All Good Ska is One
 
HANAGASAステージのORIGINAL LOVEは、リハーサルから本人がサウンドチェック。スカパラ出演を終えた時に時計を見たら16:18で、本番が17:00スタートというギリギリな中、16:50台にはもうステージにいた。リハで披露したのは名曲「月の裏で会いましょう」!(フルじゃなかったが) 本編は「BODY FRESHER」でスタート。田島さん、いつにも増して暑苦しく煽る煽る!「接吻」のイントロが鳴った瞬間の場内の歓喜っぷり、ありがたーく拝むような空気はすんごかったなあ。しっかしこの日のセトリ、いずれも90年代までにリリースした曲ばかりで、しかも接吻以外はちゃんと聴いてないと分からないアルバム曲揃い。それでいいのか...?近年のシングル曲でいいのもいっぱいあるんだけどなー。

1.BODY FRESHER
2.スキャンダル
3.接吻
4.The Rover
5.Two Vibrations
6.JUMPIN' JACK FIVE
 
BAN-ETSUステージで、水曜日のカンパネラ。1曲目から後方に登場、2曲目からステージで数曲パフォーマンスするも、ステージ横のスクリーンのある部分の骨組みを上まで登り始め、一番上までいって暫し座りながら歌う。登るにしても左手にマイクを持ちながらなので危ないなあと思って観ていた。バランス感覚は良さそうだけど、いつか怪我するんじゃないかと心配。その後、下りてからは「桃太郎」で恒例の透明な球に入って客の頭上を転がっていく。ラスト「一休さん」でPA近くの骨組みを登ってフィニッシュ。MCではつい最近アメリカに行ってコーチェラを観た事、明日からモンゴルに行く事、今年はあまりライブをやらず、10年後に凄い人間になれるように色々やりたいとか、おばあちゃんとかに死ぬ前に人生の知恵を聞きたいとか、色々話してた。
 
1.ラー
2.シャクシャイン
3.ディアブロ
4.ユタ
5.ユニコ
6.桃太郎
7.一休さん
 
TSUGARUステージ・サブステージでは、夢弦会(津軽三味線)。親子3人でのパフォーマンス。
 
TSUGARUステージ・トリはTHE BACK HORN -津軽編(TSUGARU VERSION)-。アラバキ皆勤賞なのに津軽ステージには出た事がなかったというバックホーン、今回は冒頭2曲で通常4人のバンドセット、3曲目からキーボードを加えた5人編成で数曲プレイ、本編ラスト2曲及びアンコールで再び4人という流れ。ここのところ続いていたしっとりしたシングル「あなたが待ってる」「With You」が津軽の夜の冷たい空気に合う!サプライズだったのは「春よ、来い」のカバー。以前BSのカバーズか何かでやっていて、やたら曲と相性が良かったので観れて良かった。津軽ステージはあまり激しいバンドが出ないイメージなのだけど、通常の4人セットではモッシュ起きまくりの大盛り上がり。メンバーから「ダイブはなしで!」とお願いが出るほど。キラーチューンばっかりだったから楽しかった。
 
1.声
2.罠
3.白夜
4.あなたが待ってる
5.With You
6.春よ、来い
7.コバルトブルー
8.シンフォニア
[En]
9.刃
 
ハッピーな気持ちで終えられるはずだった今年のアラバキ、最後の最後で何と新幹線の終電を乗り逃してしまった...。バックホーンを最後まで観て、少し急ぎ目に出口へ向かい、クロークの荷物を引き取ろうとすると、事前に告知されていた場所と受け取り場所が変更になっていた。それで戻らざるを得ず、タイムロス。更に、帰りのシャトルバスが例年にない大渋滞に巻き込まれたのが原因。仕方なく急遽夜行バスを手配、新幹線代を無駄にした...受け取り場所変更の告知を超直前にツイッターでされても見てねーって!大幅に予定が狂ってちょっと後味の悪い結末。ライブは最高だった!

ARABAKI ROCK FEST.17 DAY1

ARABAKI ROCK FEST.17に行ってきた。2009年に初参加して以来2011年以外は毎年行っているので、今年で8回目の参加というなかなかの常連ぶり。以前から邦楽系のフェスでは一番好きとずっと言っているぐらい、贔屓にしているフェスなのである。今年は行きのシャトルバスチケットが1時間毎の区切りになり、近年の大行列が緩和。一発目のアクトにも間に合った。

 

アラバキのよいところは、

・ここでしか観れないセッション多数→東京でやったらこれだけで2~3,000人は入るのではと思えるほどの豪華セッションが連日組まれる。

・最高のロケーション→年により差はあるが、桜を楽しめる事が多い。満開の年だと最高。

・東北の文化との融合→秋田民謡、津軽三味線等々、東北の伝統文化を伝えるプログラムが満載。セッション企画でバンドと絡む事もある。また、川崎町長の挨拶、地元の中学校の吹奏楽部の演奏といった地元密着度の高さもよいところ。

・手頃なチケット代→東京から行くと遠征代こそかかるが、チケット代自体は他のフェスに比べて安い。

これに加えて昔は「丁度良い規模感」ってのもあったけど、動員の大幅拡大によりそれはなくなりつつある。ただステージが拡張した訳じゃないので、メインステージでもそんなにデカくないというアットホームさは未だ健在かな。

 

ARAHABAKIステージのトップバッターは四星球。コミックバンドを自称する結成15周年の4人組。僕は音泉魂のイメージがすごくある(行った事はない)のだけど、ここ最近はメジャーデビューもあってかなり色々なフェスに進出してきてますね。アラバキも今回が初登場。とにかく今観てくれる人達に楽しんで欲しい、それだけに賭けてるバンド。「運動会やりたい」で会場を半分ずつに分けてくっだらない演目で運動会をやるの、クッソ笑った。しかもそれだけで持ち時間の大半を消費!

 

1.運動会やりたい

2.クラーク博士と僕

3.Mr.Cosmo

4.出世作

 

BAN-ETSUステージ一発目は、堂島孝平楽団Presents 春のヒットスタジオ 磐越編。まず堂島君が2曲披露した後、ゲストの藤井隆登場。「もしご存知でしたら...」と本人が謙遜しつつ始まるは「ナンダカンダ」、ちゃんと当時の振り付き!去年1回藤井隆観れたけどこの曲やってなかったのでそりゃーアガる!続いてもう一人のゲスト、椿鬼奴を呼び込むと、ショットゥーザハー!のシャウトからお馴染みBON JOVI「You Give Love A Bad Name」。その後中森明菜カバー曲中で、声が小さ過ぎて聴こえないコントを繰り広げた後、3人で歌う曲として始まったのは、まさかの知念里奈DO-DO FOR ME」!一人で大爆笑してしまったけど、96年のスマッシュヒットだけに知る人知らない人くっきり分かれていた。調べてみると、つい先日もイベントで藤井隆と奴さんで披露してたみたい。ナイナイの岡村さんがこの曲ラジオでかけてるのは知ってたけど、地味に長く愛される曲になっていたのね...。ラスト、山口百恵「さよならの向う側」では、Thank you for your kindness~のくだりを延々繰り返し、なかなか最後に辿り着かないコントを繰り広げ、爆笑をかっさらう。堂島君「来年もやりたい!」って、こっちも来年も観たい!

 

1.スマイリンブギ

2.H.A.P.P.Y

3.ナンダカンダ(藤井隆

4.You Give Love A Bad Name(椿鬼奴

5.十戒(椿鬼奴

6.ベンジャミン、空を睨む

7.TATOO(椿鬼奴

8.DO-DO FOR ME堂島孝平藤井隆椿鬼奴

9.さよならの向う側(堂島孝平藤井隆椿鬼奴

 

続いてARAHABAKIステージで、SODA!。浅野忠信率いるロックバンド。リハーサルから自らステージに立ち始め、定刻を迎えた所でそのままライブスタート。シラフだとしたらちょっとヤベー奴だと思うぐらい、浅野さんが破壊的なテンションでライブを引っ張っていく。パンクバンドと思いきやスカやファンクナンバーもあって、思ったより引き出しがあった印象だけど、シャウトの仕方にハマケンを思わせるものがあった。数曲に一回、煽りと共に演奏される「GET POWER」の残像が今も脳裏にこびりついている...。人気なのかはよく分からないけど、2日通してSODA!のキャップやTシャツを身に着けた人は子供含めやたら見かけた。袖でRIZEのあっくんがずっと観ていた。

 

同じステージで横道坊主。フェスで見かける事があまりないので観てみた。そんなに詳しくないのですが、名前だけ見るとおっかないハードコアみたいな感じを連想する割には結構メロディアス。「情熱」いい曲だなー。

 

1.明日はどっちだ!!!

2.I WANT・・・

3.UNDER THE U.K

4.ハル

5.ブースト

6.情熱

 

HATAHATAステージで、男鹿ナマハゲ太鼓。およそ10分ほどの演目の中で、前半はナマハゲが、後半は人間が演奏した。ナマハゲ、最後去る時に「お前ら今日明日怪我しないで遊んでけよー!」って言ってたのだけど、どこのパンクバンドのVo.や!

 

BAN-ETSUステージで、矢野顕子×上原ひろみ。ツアーの合間に出演する、フェスとしては唯一のステージ。翌日の札幌がツアーファイナルの為、「明日で解散」と言っていた。「ラーメンたべたい」は前日のMステでは短縮バージョンだったので、「昨日が小どんぶりだとしたら今日はガッツリ」との言葉通り、ロングバージョン(「ラーメン本気でたべたい」)として披露。ラーメンたべたいという気持ちだけでここまで大袈裟に膨らませられるのほんとにすごいし、訳分からんレベルの超絶テクだった。

 

1.飛ばしていくよ
2.おちゃらかプリンツ
3.ホームタウンブギウギ
4.ラーメンたべたい

 

ZAO View Villageというアコースティックステージで、シンリズム。本人はアコースティックで、サポートにキーボードの高野勲、コーラスの宮崎朝子(SHISHAMO)を迎えたトリオ編成。このメンバーでの演奏は久々で、以前夏休み時期のライブでよくやっていた事から、夏休みトリオと呼んでいた。セットリストは新作からの4曲+ラストに1stから「心理の森」。MCでは恒例?の本名の話。ラストでは、心理の森心理の森~のコーラスを客に歌わせていた。宮崎さんの声は夕方に心地良い。


1.春の虹
2.ショートヘアー
3.FUN!
4.彼女のカメラ
5.心理の森

 

BAN-ETSUステージで、Cocco。1曲目、あのお馴染みのヘヴィーなギターのイントロから「強く儚い者たち」へ!自分にとってはガキの頃のテレビの中の曲なのでこれだけでも涙出てくる。20周年だけあって新旧ヒット曲満載のオールタイムなセットリストで、「樹海の糸」に「音速パンチ」と、全く劣化しないサウンドで名曲を届ける。(すごく音良かった!)  自分的にビックリしたのは最後から2曲目、「焼け野が原」!2006年のロッキンの復活の時のとか、休止前のMステで走って行っちゃうやつとか、色々思い出してもうダメ、感涙。かと思えば次が「カウントダウン」で、あのおっかない空気のままフィニッシュ。最高。

 

1.強く儚い者たち

2.やわらかな傷跡

3.樹海の糸

4.絹ずれ~島言葉~

5.音速パンチ

6.焼け野が原

7.カウントダウン

 

TSUGARUステージをパンパンにしていたのは、iki orchestra。この日が初ステージで、Reiひなっち、ちゃんMARI、中村達也という謎に豪華な4人のバンド。洋楽カバーなレパートリーで、テクニカルなメンバーが集まっただけあってそりゃー上手い。ReiちゃんのフライングVかわいい。今後の予定も一切明かされなかったけど、このメンバーのスケジュール合わせるとなるとたまにしか出来ないのでは...。

 

HATAHATAステージで、9mm Parabellum Bullet。滝療養中につき、サポートギターはHEREの武田さん。今まで10回以上観てるけど、この日の9mmは上から代表曲を並べたようなヒット曲しかないセットリスト。いきなりDiscommunication〜Black Market Bluesを連発するなんて観た事ないな。夜のハタハタステージの雰囲気に異様に合うカオティックさは最高。ハタハタ名物の砂埃も全開だった。

 

1.Discommunication

2.Black Market Blues

3.ガラスの街のアリス

4.ハートに火をつけて

5.Cold Edge

6.反逆のマーチ

7.新しい光

[En]

8.Talking Machine

 

9mmをアンコールまで観ていたので、TSUGARUステージのトリ、初恋の嵐に少し遅れて参加。ゲストVo.多数で、セカイイチ岩崎慧、ホフディランの雄飛、石崎ひゅーい、長岡亮介堂島孝平の順に登場。7月のワンマンがラストでイベントものは今日が最後なのに、「涙の旅路」の入りを2度も間違えて、雄飛を困惑させる場面も。終演は大幅に押した。ひゅーいの「初恋に捧ぐ」がよかったのと、長岡亮介が出てきた瞬間、前に女性がガッといったのが印象に残った。モテるなあ。

 

1.どこでもドア

2.だんだんわからなくなる w/岩崎慧

3.真夏の夜の事 w/岩崎慧

4.君の待つ場所

5.涙の旅路 w/小宮山雄飛

6.初恋に捧ぐ w/石崎ひゅーい

7.君さえ居れば w/石崎ひゅーい

8.ジョイント w/長岡亮介

9.あの娘のことば w/堂島孝平

10.Nothin' w/堂島孝平

[En]

11.Untitled

 

Extra Stage@MOVE LOUNGEにて、ニセ☆忌野清志郎(アラバキ公認)。ワタナベイビー扮するニセ清志郎が4年目の登場。いつもトリに出るので、メインステージの強力なアクトとかぶって観逃していたのだけど、今年こそと思ってようやく拝見。肉眼で近くで観るとベイビーだと分かるけど、写真レベルだとほんとにソックリ。「さっき仲井戸に挨拶してきた」とか、発言も清志郎になりきってるのがウケる。ホフディランの「スマイル」のカバー以外は、全てRCと清志郎のレパートリー。セットリストはヒット曲だけでなく、本人曰く「全くフェス向きでない激渋曲」である上に、リリース時のツアー以来本人も一度も演奏していないという激レア曲「IDEA」を盛り込むという、愛しかない内容。おもろかった。

 

1.よォーこそ

2.ダーリン・ミシン

3.AROUND THE CORNER

4.IDEA

5.い・け・な・いルージュマジック

6.デイ・ドリーム・ビリーバー

7.スマイル(ホフディラン)

8.夜の散歩をしないかね

[En]

雨あがりの夜空に(持ち時間の配分ミスで2コーラス)

 

夜は、仙台駅にほど近い国分町で呑んでいた。呑み屋街という事でアラバキで泊まるバンドマンが多いのか、WANIMAのメンバーやクドカンを発見。

 

DAY2に続く。

CDTVのランキングが変わった

4/8深夜放送回から、CDTVのランキングがリニューアルされました。前回の放送で「オリジナルランキングもパワーアップ」と示唆する発言があったので覚悟はしてましたが、長年親しんできたランキングの概念が変わるのはなかなかの衝撃ってもんです。CDTVは1993年に放送を開始して4月で丸24周年、僕は1996年4月から見ているので視聴者歴は21年です。同年に王様のブランチがスタートしていて、前週のCDTVをゲストライブ等除いて再放送する「CDTVリピート!」というコーナーがあったんですよね。そこで番組を知って、深夜も見るようになりました。

 

今回の一番大きな変化は、シングルランキングではなく、楽曲単位のランキングになった事だと思います。

 

番組では新しいランキングについて、

 

シングルCDセールス・音楽配信サイトダウンロード数・動画サイト再生回数・SNSのメンション数などのデータをもとに作成

 

と説明してました。エンディングにオリコンや有線放送等と並んでビルボードのクレジットがあったので、ランキングのベースになっているのはビルボードのジャパンチャートではないかと思います。実際、今週のビルボードランキングの1~4位はCDTVと同じでした。ビルボードよりも順位が高かったものに関してはオリコンシングルチャートで上位のものが多く、ビルボードのデータをベースにしつつも、CDセールスのデータ配分をやや多めにしたものになっている、というのが自分のイメージです。ビルボードでのCDの集計対象店はオリコンよりも少なく、専門店での売り上げも多いアニソンやV系にとってかなり不利になるので、今までCDランキングをやってきた番組としてはこれで多少のバランスは取れるかもしれません。それでも大きく順位が下がるのは避けられないですが。

 

今回番組を見てみて、今までと特に変わったと感じた点を幾つか挙げてみます。

 

・アルバム曲でもランクイン
 29位にNEWSのアルバムリード曲「NEVERLAND」がランクイン。シングル、配信シングルでなくてもアルバム曲、カップリング曲もランクインするケースが今後増える模様。ちなみに今までのCDTVランキングもCDシングルランキングそのままではなく有線データ等も入っていて、シングル表題曲以外がランクインした例が僅かながらあります。

 

・初登場1位が少なくなる?
 欅坂46「不協和音」が14位に初登場。集計期間はCD発売の1週前で、今回のランクインは動画再生等によるものだそうです。次週のランキングはCD発売週にあたるため1位を獲得する事が濃厚で、今後このようなCD発売前のランクインが増え、「初登場1位」は減るでしょう。ちなみに菅田将暉に至ってはダウンロードの好成績によってCD発売2ヶ月前でもランクインしていて、もはや本当の発売日とは何かといった印象。ちなみにこれまでも有線データ等の影響により発売よりやや早くランクインした例はありますが、下位での現象なのであまり知られてはいません。

 

・洋楽のランクイン
 これまでCDTVのシングルランキングには洋楽のランクインがなく、オリコンでチャートインしている作品でも除外されていました。(韓流はOK) 数年前からアルバムやDVDランキングに洋楽作品がチャートインするようにはなってましたが、メインチャートにランクインしたのは大きな変化。今週はTOP30にジャスティン・ビーバー、エド・シーラン、オースティン・マホーンがランクイン。

 

・両A面、トリプルA面がない
 CDシングルランキングではなく楽曲単位でのランキングなので、両A面やトリプルA面作品でもそのような表記はなくなります。例えば今週2位の℃-ute、CDではトリプルA面ですがランキングでは1曲での表記になっていました。勿論、今後はダウンロード等で支持が高ければ同じCDから2曲以上ランクインする可能性もあります。

 

・演歌の激減
 ファンの年齢層の高さもあり、CDランキングには常に安定して登場する演歌作品。しかし、ダウンロードや動画再生数等もデータに入るビルボードではその順位は一気に後退、今週はTOP100まで見渡しても32位の山内惠介がランクインしているのみ。CDTVでは19位とやや順位は上でしたが(恐らくオリコン6位というCDでの好成績を反映したため)、いずれにせよ演歌のランクインは今後激減すると思われます。演歌はロングヒットしやすいのでこれまでのCDTVでは長期間ランクインする事が多く、毎週見てると演歌もついサビだけ覚えてしまうというCDTVあるあるが今後はなくなってしまいそうです。90年代でいう天童よしみの珍島物語とか、川中美幸の二輪草とか...。で、サビだけやたら馴染みのある曲をレコ大や紅白で初めてちゃんと聴くというのが年末あるあるだったりもします。


CDシングルランキングはCDTVがやらなくなると一気に見かける機会が減りそうな気がします。やってもせいぜいトップ10ぐらいで、11位以下はなかなかないでしょう。正直慣れ親しんだランキングの概念が変わるのは淋しいですが、近年のシングルランキングはヒットの実感とかけ離れたものになっていたので、時代の変化として受け入れるしかないのかなあと思います。今思えば、90年代のHEY!HEY!HEY!のパーフェクトランキングがやっていた事が、今のランキングの発想に近いのではないでしょうか。CDセールス以外にも有線やカラオケ等の各種データをポイントにしてランキングを作っていました。あのランキングが一風変わっていたのは、テレビ視聴率の項目があった事ですね。視聴率が高い番組のタイアップがついている曲ほどポイントも高くなるというシステム。確かにそれだけ多くの人の耳に届いているという事ではあるのですが、視聴率ポイントのみで毎年年間トップ100に宇野ゆう子「サザエさん」がランクインするという珍現象も起きてました...。

 

ちなみにCDTV、今週から放送時間が55分→70分に拡大したのですが、その分増えたのはARTIST FILEという新コーナー。CM含めると番組冒頭20分がオープニングとその新コーナーに割かれ、延々尾崎裕哉への密着映像が流れるという妙な構成...アビー君等のキャラクターもナレーションに参加していないし、何だか独立した別番組のようでした。姉妹番組みたいにして分ける訳にはいかなかったのかなあ。わざわざ時間拡大するのなら、新しいランキングは皆の共通認識のあるヒット曲も多いし、昔のようにトップ50に戻してもいいのではないかとも思いました。

2016年間ベスト(総合編)

アイドル以外の年間総合ランキング。

 

20.CLASSIC/MUCC


MUCC 『CLASSIC』MUSIC VIDEO


19.ALRIGHT/THE YELLOW MONKEY


ALRIGHT / THE YELLOW MONKEY


18.ヒーローは君と僕/カジヒデキ


Hideki Kaji "Heroes" (Official Video)


17.鬼/クリープハイプ


クリープハイプ -「鬼」MUSIC VIDEO (藤原竜也主演ドラマ「そして、誰もいなくなった」主題歌) & 短編映画「ゆーことぴあ」トレーラー映像


16.夜にダンス/フレンズ


フレンズ「夜にダンス」


15.YAMABIKO/NakamuraEmi


NakamuraEmi - 「YAMABIKO」 MusicVideo


14.ワイルド・サイドを行け/GLIM SPANKY


GLIM SPANKY「ワイルド・サイドを行け」MV (SHORT VER.)


13.Baby,Baby/TWEEDEES


BABY, BABY / TWEEDEES(トゥイーディーズ)


12.彼女のカメラ/シンリズム


シンリズム「彼女のカメラ」


11.Love,ya!/フレンズ


フレンズ「Love,ya!」


10.花束を君に/宇多田ヒカル


宇多田ヒカル「花束を君に」(Short Version)


9.深呼吸/ハナレグミ


ハナレグミ – 深呼吸 【Music Video Short ver.】


8.四文銭/MOROHA


MOROHA『四文銭』Official Music Video


7.砂の塔/THE YELLOW MONKEY


砂の塔 / THE YELLOW MONKEY


6.STAY TUNE/Suchmos


Suchmos "STAY TUNE" (Official Music Video)


5.Hello,New Kicks/Keishi Tanaka


Keishi Tanaka / Hello, New Kicks - 2016.01.13 on sale


4.真夏の通り雨/宇多田ヒカル


宇多田ヒカル「真夏の通り雨」(Short Version)


3.恋/星野源


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】


2.さよならホテル/東京スカパラダイスオーケストラfeat.Ken Yokoyama


「さよならホテル」MV-Short Ver.- /東京スカパラダイスオーケストラ


1.ゴールデンタイム/ORIGINAL LOVE


ORIGINAL LOVE ゴールデンタイム

 

1位、オリジナル・ラブ。やってる事は昔からの王道のアップデートなんだけど、時代に合ってる。それを本人も自覚してるからこそ、ゴールデンタイムなんていう調子の良い時じゃないとつけないタイトルにできたんだろうなー。今作は10年振りに(自主レーベル以降では初)一般流通のCDシングルとして発売。アルバムアーティストが今時自主でシングルってそうそう出さないもんね。ホーンセクションが夏に向けての高揚感を掻き立ててくれた1曲。25周年ツアーも往年のヒット曲満載で素晴らしかった。

 

2位、スカパラスカパラのメロウな歌モノシリーズは大体良いんだけど(追憶のライラックとか大好き)この曲は横山健の歌が上手過ぎないのが不器用な男の世界に合ってる。普段英詞ばっかりやってるのに、慣れない日本語詞の、しかも大人のラブソングに挑戦してる、その背伸び感みたいなものもね。

 

3位、星野源。こんなにお茶の間の人になるとはね。今やりたい事と、かけられる予算、アミューズという環境、時代の流れ...全てが上手くハマったからこその奇跡だと思う。仮に5年前にこういう事をやりたいと思ったとして、当時のセールスではあんなに大所帯のバンドや、ましてダンサーなんかつけられないだろう。売れる事で出来る事が広がって、それに合った楽曲、表現方法を提示した事で更なる支持を獲得するという理想的な流れ。ここまで病気含め紆余曲折あっただけに、良かったなあ。

 

4位、10位、宇多田ヒカル。アルバムは素晴らしくも暗かったけど、先行リリースされたこの2曲も両方が母親に宛てたと読み取れる詞。題材としてとてつもなく重いのに、美しく、普通に心地良いポップスとしても聴けるという、バランスが絶妙。

 

5位、Keishi Tanaka。ここにきてソロ活動がとても理想的なものになってきたのでは。バンド時代からの軸はブレないまま、ソロでやる意義がきちんとあり、尚且つ今のシーンに十分切り込んでいける洗練された楽曲。もうちょっと売れてもいい。

 

6位、Suchmos。1年前に同じぐらいの位置にいた盟友的なバンドに完全に差をつけてしまった感ある。サビだけ聴いてる分には普通に気持ちいいんだけど、なんつっても結構攻めてるBメロの詞!うかうかしてるとGood nightされる。

 

7位、19位。イエモン。幸運にも復活初日を見届ける事が出来て、2016年のストーリーに参加する事が出来たのが嬉しかった。砂の塔はドラマ書き下ろし、豪華なストリングス導入で、ロックバンドがJ-POP的にドラマのタイアップをガンガン飾ってた90年代のシーンを思い起こさせる。

 

8位、MOROHA。去年久々にライブで衝撃受けたアーティストがMOROHA。全力とか全身全霊とか、言うのは簡単なんだけど、ここまで裸で、魂でぶつかってくるMC、他にいない。あれだけの熱量のライブを年間何十本もやるの、尋常じゃないよ。そりゃ俺のがヤバイと言いたくもなるだろう。ここまでされたら、こっちも心を裸にして向き合うしかないのである。この「四文銭」はライブの終盤で歌われて、アルバムでもラストに入っているけど、音源にはライブと違う、CDならではのフレーズがあるんですね。是非聴いて確かめて欲しい。僕はそこを新宿駅でヘッドフォンで聴いた時、震えた。

 

9位、ハナレグミ。映画主題歌、7年振りのシングルだけあって、今までになく広く届く事を意識してる感じが伝わる。ウチの母でも口ずさめる優しい曲でした。

 

11位、16位、フレンズ。第1弾の「夜にダンス」は、良いけど最近の流行をなぞってるようにも思えたんだよね。で、第2弾の「Love,ya!」聴いて考えを改めた。こっちは一歩先いってる感がある。やってる事はハウスミュージックやってるDJが生バンドセットで鳴らした時みたいなやつ。それをロックバンドがやってるのは新しい。少なくとも4つ思いつく、テレフォンズのメンバーがやってるバンドの中で一番伸びるのはこのバンドとみた。普通こういうのってVo.がやってるバンドが1番だけど、lovefilmはテレフォンズのファンが求めてるものとはちょっと違いそうだからなー。

 

12位、シンリズム。若さと才能に嫉妬!こりゃー現代の渋谷系だね。「カメラ」というワードのチョイスも含めてね。

 

13位、TWEEDEES。今年も沖井節健在。ずっとこの伝統芸を聴いていたい。

 

14位、GLIM SPANKY。まあ決意表明的な曲よね。バンドがやりたい事と、リード曲らしいキャッチーさ、いいバランスで共存してる曲だと思います。

 

15位、NakamuraEmi。テレビで見て興味を持った。詞がやたらと説明的なのが気になるけど、持ち前の滑舌の良さとシンプルなアコースティックサウンドのカッコ良さによって説得力を伴って響いてくる。サビはシアターブルックのありったけの愛を彷彿とさせるのが気になる...。

 

17位、クリープハイプ。今までイマイチ乗り切れなかったバンドなんだけど、この曲素晴らしいね。ねっとりしたグルーヴィーなロックに弱いというのもあると思うけど...鬼が追ってくるかのように畳み掛けるフレーズが脳内にやったら絡みつく。恋ダンスもいいけど、PVのダンス(勝手に鬼ダンスとしておく)ももうちょっと話題になっても良かったぐらい。

 

18位、カジ君。カジ君って変わらないと言われるけど実は音楽性はそこそこ変わってるんだよね。一貫性があるというだけで。結果、今は王道らしいところに帰着してるのとそのエバーグリーンっぷりがそう思わせてるのかも。

 

20位、MUCC。疾走感、哀愁、ヘヴィネス...今までムックが培ってきたものがすごくいいバランスで出てる。

 

[総括]2016年、面白かった!世間的にもヒット曲らしいヒット曲がちゃんとあったし、自分の好きなタイプの音楽がもてはやされた一年だったので音楽ファンとしても楽しかった。初めてサブスクと共に1年丸々過ごしたけど、そのおかげで若手をカバーできたりしてすごい役立ったなあ。結局新譜が出なかったのでランクイン出来なかったものの、小沢健二の新曲7曲が素晴らし過ぎた事も2016年忘れられないトピックとして付け加えておきたい。

 

申し訳程度に、洋楽チャート。

5 Oriental Disco Express/SULTAN OF THE DISCO


【MV】 Sultan of the Disco - Oriental Disco Express


4 Subways/The Avalanches


The Avalanches - Subways


3 Tears (feat. Louisa Johnson)/Clean Bandit


Clean Bandit - Tears ft. Louisa Johnson [Official Video]


2 Because I'm Me/The Avalanches


The Avalanches - Because I'm Me


1 Free&Brave/CON BRIO


Con Brio - Free & Brave

 

[総括]

フジロック時期にチェックしたものが中心になってしまうのが本当に反省点。CON BRIOは突如現れたニューカマーだったけどフジロックのステージ、素晴らしかった。あのVo.の細マッチョな身体から出て来るパワーがほんと凄い。アヴァランチーズはフジ来日がキャンセルになったのがとても残念。Clean Banditはまた新しいハウスの波が出てきたらいいなーと期待してる。スルタンは日本デビュー作で日本語詞の曲なのでもはや洋楽扱いなのか分からんけど、2015年12月の来日時に観てから気になっていた韓国のバンド。スクービードゥーのコヤマシュウが「氣志團みたいな編成」って言ってて、ライブ観てその通りだなあと思っていたら、1年後の日本デビュー作の作詞を翔ヤンが担当。まさに!

 

その他。

・ベストライブは小沢健二の魔法的ツアー。インスト作以外の全アルバムから選曲されたセットリストにも関わらず、「観終わった後に頭に残ってるのは新曲」というオザケンの予言通りの内容に。全7曲、未だに覚えてる。ライブハウスという事で至近距離で観れたのが本当に嬉しかった。Zepp Namba、2列目だったもんなあ。

・ベストアルバムはWHY@DOLL「Gemini」。ネオアコ、ファンク、シティポップ、ラテン、テクノポップ...特定のジャンルに固まらず、尚且つ散漫にならない、踊れる良質ポップ集。ミュージックマガジンで10点満点を獲得したのも納得。ただ、誌面でも指摘されていた通り、ファンへの感謝をストレートに歌ったバラード「ありがとう。」が浮いているのが惜しい。渋谷系というとNegiccoばかりであまり指摘されないが、実は渋谷系しちゃってるいいグループ。愚直に良曲連発してるんよ。

2016年間ベスト(アイドル編)

20.雨と涙と乙女とたい焼き/乙女新党


【MV】乙女新党 - 雨と涙と乙女とたい焼き(Short ver.)

 

19.オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー/フィロソフィーのダン


フィロソフィーのダンス「オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー」

 

18.桜ナイトフィーバー/こぶしファクトリー


こぶしファクトリー『桜ナイトフィーバー』(Magnolia Factory [Cherry Blossom Night Fever]) (Promotion Edit)

 

17.舞いジェネ!/夢みるアドレセンス


夢みるアドレセンス 『舞いジェネ!』Full Ver.

 

16.誰よりも高く跳べ!/欅坂46


けやき坂46 『誰よりも高く跳べ!』Short Ver.

 

15.押忍!こぶし魂/こぶしファクトリー


こぶしファクトリー『押忍!こぶし魂』(Magnolia Factory [Osu! Soul of Kobushi]) (Promotion Edit)

 

14.おっしょい!/ばってん少女隊


ばってん少女隊 - おっしょい!

 

13.夏の扉/sora tob sakana


sora tob sakana/夏の扉(MV)

 

12.チョット愚直に!猪突猛進/こぶしファクトリー


こぶしファクトリー『チョット愚直に!猪突猛進』(Magnolia Factory [Foolishly Honest! Impulsive Actions!]) (Promotion Edit)

 

11.LOVE&WIFE&PEACE♡/清竜人25


清 竜人25「LOVE&WIFE&PEACE♡」MV

 

10.魔法の言葉/sora tob sakana


sora tob sakana/魔法の言葉(MV)

 

9.泡沫サタデーナイト!/モーニング娘。'16


モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』(Morning Musume。'16[Ephemeral Saturday Night]) (Promotion Edit)

 

8.二人セゾン/欅坂46


欅坂46 『二人セゾン』

 

7.My Girls♡/清竜人25


清 竜人25「My Girls♡」

 

6.菫アイオライト/WHY@DOLL


WHY@DOLL「菫アイオライト」MV

 

5.アバンチュールしようよ♡/清竜人25


清 竜人25「アバンチュールしようよ♡」

 

4.君はメロディー/AKB48


【MV full】 君はメロディー / AKB48[公式]

 

3.溜息と不安の夜に/遠藤舞


遠藤舞 / 溜息と不安の夜に (short ver.)

 

2.アイム・アフター・タイム/フィロソフィーのダン


フィロソフィーのダンス「アイム・アフター・タイム」

 

1.サイレントマジョリティー/欅坂46


欅坂46 『サイレントマジョリティー』

 

1位、8位、16位、欅坂46。ほんと、全部持ってったグループ。オリコン1位とTIFとワンマン9,000人×3公演とCDJと紅白、これ全部叶えられるって最高だなー。サイレントマジョリティーの振り付けにはPVバージョンと歌番組バージョンがあるんですが、ライブでPVバージョンを観る事ができて、それはそれは鳥肌もんだった。あと、実は2番の歌詞が凄く良いのに歌番組でカットされがちなので、PVかライブ映像で見た方がよりグッとくる。


2位、19位、フィロソフィーのダンス。フィロのスは今年のアイドルシーンにおける裏ブレイク大賞じゃないですかね?(表は欅坂一択) いわゆる楽曲派層が喜ぶグループはこれまでもさんざん出て来たけど、ここまでちゃんと歌える人がやってるのはあんまりない。アイドルじゃなくてもやっていける力はあるはずなんだけど、結果的にアイドルやってた方が見つけてもらえるというね。「アイム・アフター・タイム」の90年代R&B感は最高だった。

 

3位、遠藤舞片寄明人プロデュース。片寄さんは元々メロウなポップスを作らせたら最強なんだけど、本人と共作した詞と相まって切なさを掻き立てまくってる曲。アイドル時代を経て20代後半に差し掛かった1人の女性のリアル。境遇も性別すらも違うけど、こういう不安な夜はあるよなと、非常に刺さった。

 

4位、AKB48。完全に坂道シリーズに押された今年の48Gだけど、これだけはいい。この曲の選抜メンバーが発表された時、すごい賛否が割れた、というか否が目立ったんですよね。でも結果、AKBのこのスタイルでしか歌いようのない曲になってて流石だと思った。3月というと、何かと振り返る事の多い季節。現在を出発点にしているからこそ歌い出しは宮脇咲良で、そこから「あの頃聴いていた歌を思い出す」という切り口で、徐々に過去に遡り、眩しかった季節、もう戻らない時間が切なさを喚起させる。そんな世界観を今、文字通り「歳月を超え」往年の選抜メンバーが歌っているって、すごいエモい。"あの頃 いつも流れた ヒットソング"と言い切るところに、シーンのトップを走ってきた自負とプライドが出ていていい。

 

5位、7位、11位、清竜人25。ライブアンセムだらけの1stアルバム以降、音楽的にはぐっと洗練された方向に舵を切ってますね。特にアバンチュール~以降、カップリング含め渋谷系っぽい。こりゃー2ndアルバムが俄然楽しみ、となったところでの突然の解散発表...。ショックだけどひとまずアルバムは出るとの事でホッとしてる。アバンチュール~の間奏の竜人ソロダンスは、PVでしか見られないのがつくづく残念。

 

6位、WHY@DOLL。1stアルバム「Gemini」が超名盤で、そこから9ヶ月振りの新音源にして移籍第一弾。得意のディスコサウンドはそのままに、現場でアガるシフトもなされているイメージ。楽曲派と湧きたい人を両立させてるというかね。


9位、モーニング娘。'16。赤い公園・津野による流石ハロヲタ・往年のハロプロディスコを踏まえた「わかってる」仕事ぶり!脱つんく♂一発目のシングルに採用されたの、嬉しかっただろうなー。

 

10位、13位、sora tob sakana。アイドルのロックというと、現場の熱量を上げて一体感を出していく事でしか勝ち上がれないという風潮に一石を投じた感がある。クールでエモくて、こういうトリップするような感覚に陥るグループはなかった。絶対もっと良くなるし、VJとの相性も良さそうだし、もう少し成長したら、ソラトブサカナクションという2マンを是非実現させて欲しい。うん、ゼップあたりで。

 

12位、15位、18位。こぶしのトリプルA面から3曲全部ランクインしてしまった。特に「チョット愚直に!猪突猛進」を推したい。昔のハロプロっぽいよね。コミカルなファンクでグループのカラーを決めた感じがする。ヒャダの分かってる仕事!


14位、ばってん少女隊。00年代前半の日本のスカコアみたいな曲、意外とアイドルシーンに無かった!ASPARAGUSのしのっぴ提供ってのがナイス人選。カエラ仕事でポップセンスには定評があるし、アスパラ以前の活動でこの手の音楽には通じているので、ホント適任だと思います。


17位、夢みるアドレセンス。2016年1月、1年の景気づけにかました一発。グループがいい意味で調子に乗ってるのが曲にちゃんと出ているんだよね。年明けて、悪い意味で調子に乗ってたのがバレて大変だけど、この時は良かった!ハマ・オカモトのベースから始まるのズルいなー、かっこいい。

 

20位、乙女新党。ex.チャットモンチー高橋久美子×ex.ビークル日高央の共作。10年前のロキノンキッズが狂喜しかねない組み合わせが実現するのが結局アイドルシーン。シティポップをあくまでキャッチーに、小難しくなく表現してる。竜人の曲から音楽的なクオリティが上がって来てただけに、結果的にラストシングルになったのは残念。

 

[総括]今年は48、46、ハロプロ、スタダ、その他メジャー、Tパレ、その他インディとあらゆる界隈からランクイン。今年はアルバムが豊作っていう話は複数の好事家からもあがってるけど、楽曲単位としては去年と同じかやや下回るかぐらいかなあ、主観ですが。欅やオサカナのような、熱さや一体感とはまた違った角度から攻めるグループに引き続き注目しようと思ってます。