ARABAKI ROCK FEST.17 DAY1
ARABAKI ROCK FEST.17に行ってきた。2009年に初参加して以来2011年以外は毎年行っているので、今年で8回目の参加というなかなかの常連ぶり。以前から邦楽系のフェスでは一番好きとずっと言っているぐらい、贔屓にしているフェスなのである。今年は行きのシャトルバスチケットが1時間毎の区切りになり、近年の大行列が緩和。一発目のアクトにも間に合った。
アラバキのよいところは、
・ここでしか観れないセッション多数→東京でやったらこれだけで2~3,000人は入るのではと思えるほどの豪華セッションが連日組まれる。
・最高のロケーション→年により差はあるが、桜を楽しめる事が多い。満開の年だと最高。
・東北の文化との融合→秋田民謡、津軽三味線等々、東北の伝統文化を伝えるプログラムが満載。セッション企画でバンドと絡む事もある。また、川崎町長の挨拶、地元の中学校の吹奏楽部の演奏といった地元密着度の高さもよいところ。
・手頃なチケット代→東京から行くと遠征代こそかかるが、チケット代自体は他のフェスに比べて安い。
これに加えて昔は「丁度良い規模感」ってのもあったけど、動員の大幅拡大によりそれはなくなりつつある。ただステージが拡張した訳じゃないので、メインステージでもそんなにデカくないというアットホームさは未だ健在かな。
ARAHABAKIステージのトップバッターは四星球。コミックバンドを自称する結成15周年の4人組。僕は音泉魂のイメージがすごくある(行った事はない)のだけど、ここ最近はメジャーデビューもあってかなり色々なフェスに進出してきてますね。アラバキも今回が初登場。とにかく今観てくれる人達に楽しんで欲しい、それだけに賭けてるバンド。「運動会やりたい」で会場を半分ずつに分けてくっだらない演目で運動会をやるの、クッソ笑った。しかもそれだけで持ち時間の大半を消費!
1.運動会やりたい
2.クラーク博士と僕
4.出世作
BAN-ETSUステージ一発目は、堂島孝平楽団Presents 春のヒットスタジオ 磐越編。まず堂島君が2曲披露した後、ゲストの藤井隆登場。「もしご存知でしたら...」と本人が謙遜しつつ始まるは「ナンダカンダ」、ちゃんと当時の振り付き!去年1回藤井隆観れたけどこの曲やってなかったのでそりゃーアガる!続いてもう一人のゲスト、椿鬼奴を呼び込むと、ショットゥーザハー!のシャウトからお馴染みBON JOVI「You Give Love A Bad Name」。その後中森明菜カバー曲中で、声が小さ過ぎて聴こえないコントを繰り広げた後、3人で歌う曲として始まったのは、まさかの知念里奈「DO-DO FOR ME」!一人で大爆笑してしまったけど、96年のスマッシュヒットだけに知る人知らない人くっきり分かれていた。調べてみると、つい先日もイベントで藤井隆と奴さんで披露してたみたい。ナイナイの岡村さんがこの曲ラジオでかけてるのは知ってたけど、地味に長く愛される曲になっていたのね...。ラスト、山口百恵「さよならの向う側」では、Thank you for your kindness~のくだりを延々繰り返し、なかなか最後に辿り着かないコントを繰り広げ、爆笑をかっさらう。堂島君「来年もやりたい!」って、こっちも来年も観たい!
1.スマイリンブギ
2.H.A.P.P.Y
3.ナンダカンダ(藤井隆)
4.You Give Love A Bad Name(椿鬼奴)
5.十戒(椿鬼奴)
6.ベンジャミン、空を睨む
7.TATOO(椿鬼奴)
8.DO-DO FOR ME(堂島孝平、藤井隆、椿鬼奴)
続いてARAHABAKIステージで、SODA!。浅野忠信率いるロックバンド。リハーサルから自らステージに立ち始め、定刻を迎えた所でそのままライブスタート。シラフだとしたらちょっとヤベー奴だと思うぐらい、浅野さんが破壊的なテンションでライブを引っ張っていく。パンクバンドと思いきやスカやファンクナンバーもあって、思ったより引き出しがあった印象だけど、シャウトの仕方にハマケンを思わせるものがあった。数曲に一回、煽りと共に演奏される「GET POWER」の残像が今も脳裏にこびりついている...。人気なのかはよく分からないけど、2日通してSODA!のキャップやTシャツを身に着けた人は子供含めやたら見かけた。袖でRIZEのあっくんがずっと観ていた。
同じステージで横道坊主。フェスで見かける事があまりないので観てみた。そんなに詳しくないのですが、名前だけ見るとおっかないハードコアみたいな感じを連想する割には結構メロディアス。「情熱」いい曲だなー。
1.明日はどっちだ!!!
2.I WANT・・・
3.UNDER THE U.K
4.ハル
5.ブースト
6.情熱
HATAHATAステージで、男鹿ナマハゲ太鼓。およそ10分ほどの演目の中で、前半はナマハゲが、後半は人間が演奏した。ナマハゲ、最後去る時に「お前ら今日明日怪我しないで遊んでけよー!」って言ってたのだけど、どこのパンクバンドのVo.や!
BAN-ETSUステージで、矢野顕子×上原ひろみ。ツアーの合間に出演する、フェスとしては唯一のステージ。翌日の札幌がツアーファイナルの為、「明日で解散」と言っていた。「ラーメンたべたい」は前日のMステでは短縮バージョンだったので、「昨日が小どんぶりだとしたら今日はガッツリ」との言葉通り、ロングバージョン(「ラーメン本気でたべたい」)として披露。ラーメンたべたいという気持ちだけでここまで大袈裟に膨らませられるのほんとにすごいし、訳分からんレベルの超絶テクだった。
1.飛ばしていくよ
2.おちゃらかプリンツ
3.ホームタウンブギウギ
4.ラーメンたべたい
ZAO View Villageというアコースティックステージで、シンリズム。本人はアコースティックで、サポートにキーボードの高野勲、コーラスの宮崎朝子(SHISHAMO)を迎えたトリオ編成。このメンバーでの演奏は久々で、以前夏休み時期のライブでよくやっていた事から、夏休みトリオと呼んでいた。セットリストは新作からの4曲+ラストに1stから「心理の森」。MCでは恒例?の本名の話。ラストでは、心理の森心理の森~のコーラスを客に歌わせていた。宮崎さんの声は夕方に心地良い。
1.春の虹
2.ショートヘアー
3.FUN!
4.彼女のカメラ
5.心理の森
BAN-ETSUステージで、Cocco。1曲目、あのお馴染みのヘヴィーなギターのイントロから「強く儚い者たち」へ!自分にとってはガキの頃のテレビの中の曲なのでこれだけでも涙出てくる。20周年だけあって新旧ヒット曲満載のオールタイムなセットリストで、「樹海の糸」に「音速パンチ」と、全く劣化しないサウンドで名曲を届ける。(すごく音良かった!) 自分的にビックリしたのは最後から2曲目、「焼け野が原」!2006年のロッキンの復活の時のとか、休止前のMステで走って行っちゃうやつとか、色々思い出してもうダメ、感涙。かと思えば次が「カウントダウン」で、あのおっかない空気のままフィニッシュ。最高。
1.強く儚い者たち
2.やわらかな傷跡
3.樹海の糸
4.絹ずれ~島言葉~
5.音速パンチ
6.焼け野が原
7.カウントダウン
TSUGARUステージをパンパンにしていたのは、iki orchestra。この日が初ステージで、Rei、ひなっち、ちゃんMARI、中村達也という謎に豪華な4人のバンド。洋楽カバーなレパートリーで、テクニカルなメンバーが集まっただけあってそりゃー上手い。ReiちゃんのフライングVかわいい。今後の予定も一切明かされなかったけど、このメンバーのスケジュール合わせるとなるとたまにしか出来ないのでは...。
HATAHATAステージで、9mm Parabellum Bullet。滝療養中につき、サポートギターはHEREの武田さん。今まで10回以上観てるけど、この日の9mmは上から代表曲を並べたようなヒット曲しかないセットリスト。いきなりDiscommunication〜Black Market Bluesを連発するなんて観た事ないな。夜のハタハタステージの雰囲気に異様に合うカオティックさは最高。ハタハタ名物の砂埃も全開だった。
1.Discommunication
2.Black Market Blues
3.ガラスの街のアリス
4.ハートに火をつけて
5.Cold Edge
6.反逆のマーチ
7.新しい光
[En]
8.Talking Machine
9mmをアンコールまで観ていたので、TSUGARUステージのトリ、初恋の嵐に少し遅れて参加。ゲストVo.多数で、セカイイチ岩崎慧、ホフディランの雄飛、石崎ひゅーい、長岡亮介、堂島孝平の順に登場。7月のワンマンがラストでイベントものは今日が最後なのに、「涙の旅路」の入りを2度も間違えて、雄飛を困惑させる場面も。終演は大幅に押した。ひゅーいの「初恋に捧ぐ」がよかったのと、長岡亮介が出てきた瞬間、前に女性がガッといったのが印象に残った。モテるなあ。
1.どこでもドア
2.だんだんわからなくなる w/岩崎慧
3.真夏の夜の事 w/岩崎慧
4.君の待つ場所
5.涙の旅路 w/小宮山雄飛
6.初恋に捧ぐ w/石崎ひゅーい
7.君さえ居れば w/石崎ひゅーい
9.あの娘のことば w/堂島孝平
10.Nothin' w/堂島孝平
[En]
11.Untitled
Extra Stage@MOVE LOUNGEにて、ニセ☆忌野清志郎(アラバキ公認)。ワタナベイビー扮するニセ清志郎が4年目の登場。いつもトリに出るので、メインステージの強力なアクトとかぶって観逃していたのだけど、今年こそと思ってようやく拝見。肉眼で近くで観るとベイビーだと分かるけど、写真レベルだとほんとにソックリ。「さっき仲井戸に挨拶してきた」とか、発言も清志郎になりきってるのがウケる。ホフディランの「スマイル」のカバー以外は、全てRCと清志郎のレパートリー。セットリストはヒット曲だけでなく、本人曰く「全くフェス向きでない激渋曲」である上に、リリース時のツアー以来本人も一度も演奏していないという激レア曲「IDEA」を盛り込むという、愛しかない内容。おもろかった。
1.よォーこそ
2.ダーリン・ミシン
3.AROUND THE CORNER
4.IDEA
5.い・け・な・いルージュマジック
6.デイ・ドリーム・ビリーバー
7.スマイル(ホフディラン)
8.夜の散歩をしないかね
[En]
雨あがりの夜空に(持ち時間の配分ミスで2コーラス)
夜は、仙台駅にほど近い国分町で呑んでいた。呑み屋街という事でアラバキで泊まるバンドマンが多いのか、WANIMAのメンバーやクドカンを発見。
DAY2に続く。
CDTVのランキングが変わった
4/8深夜放送回から、CDTVのランキングがリニューアルされました。前回の放送で「オリジナルランキングもパワーアップ」と示唆する発言があったので覚悟はしてましたが、長年親しんできたランキングの概念が変わるのはなかなかの衝撃ってもんです。CDTVは1993年に放送を開始して4月で丸24周年、僕は1996年4月から見ているので視聴者歴は21年です。同年に王様のブランチがスタートしていて、前週のCDTVをゲストライブ等除いて再放送する「CDTVリピート!」というコーナーがあったんですよね。そこで番組を知って、深夜も見るようになりました。
今回の一番大きな変化は、シングルランキングではなく、楽曲単位のランキングになった事だと思います。
番組では新しいランキングについて、
シングルCDセールス・音楽配信サイトダウンロード数・動画サイト再生回数・SNSのメンション数などのデータをもとに作成
と説明してました。エンディングにオリコンや有線放送等と並んでビルボードのクレジットがあったので、ランキングのベースになっているのはビルボードのジャパンチャートではないかと思います。実際、今週のビルボードランキングの1~4位はCDTVと同じでした。ビルボードよりも順位が高かったものに関してはオリコンシングルチャートで上位のものが多く、ビルボードのデータをベースにしつつも、CDセールスのデータ配分をやや多めにしたものになっている、というのが自分のイメージです。ビルボードでのCDの集計対象店はオリコンよりも少なく、専門店での売り上げも多いアニソンやV系にとってかなり不利になるので、今までCDランキングをやってきた番組としてはこれで多少のバランスは取れるかもしれません。それでも大きく順位が下がるのは避けられないですが。
今回番組を見てみて、今までと特に変わったと感じた点を幾つか挙げてみます。
・アルバム曲でもランクイン
29位にNEWSのアルバムリード曲「NEVERLAND」がランクイン。シングル、配信シングルでなくてもアルバム曲、カップリング曲もランクインするケースが今後増える模様。ちなみに今までのCDTVランキングもCDシングルランキングそのままではなく有線データ等も入っていて、シングル表題曲以外がランクインした例が僅かながらあります。
・初登場1位が少なくなる?
欅坂46「不協和音」が14位に初登場。集計期間はCD発売の1週前で、今回のランクインは動画再生等によるものだそうです。次週のランキングはCD発売週にあたるため1位を獲得する事が濃厚で、今後このようなCD発売前のランクインが増え、「初登場1位」は減るでしょう。ちなみに菅田将暉に至ってはダウンロードの好成績によってCD発売2ヶ月前でもランクインしていて、もはや本当の発売日とは何かといった印象。ちなみにこれまでも有線データ等の影響により発売よりやや早くランクインした例はありますが、下位での現象なのであまり知られてはいません。
・洋楽のランクイン
これまでCDTVのシングルランキングには洋楽のランクインがなく、オリコンでチャートインしている作品でも除外されていました。(韓流はOK) 数年前からアルバムやDVDランキングに洋楽作品がチャートインするようにはなってましたが、メインチャートにランクインしたのは大きな変化。今週はTOP30にジャスティン・ビーバー、エド・シーラン、オースティン・マホーンがランクイン。
・両A面、トリプルA面がない
CDシングルランキングではなく楽曲単位でのランキングなので、両A面やトリプルA面作品でもそのような表記はなくなります。例えば今週2位の℃-ute、CDではトリプルA面ですがランキングでは1曲での表記になっていました。勿論、今後はダウンロード等で支持が高ければ同じCDから2曲以上ランクインする可能性もあります。
・演歌の激減
ファンの年齢層の高さもあり、CDランキングには常に安定して登場する演歌作品。しかし、ダウンロードや動画再生数等もデータに入るビルボードではその順位は一気に後退、今週はTOP100まで見渡しても32位の山内惠介がランクインしているのみ。CDTVでは19位とやや順位は上でしたが(恐らくオリコン6位というCDでの好成績を反映したため)、いずれにせよ演歌のランクインは今後激減すると思われます。演歌はロングヒットしやすいのでこれまでのCDTVでは長期間ランクインする事が多く、毎週見てると演歌もついサビだけ覚えてしまうというCDTVあるあるが今後はなくなってしまいそうです。90年代でいう天童よしみの珍島物語とか、川中美幸の二輪草とか...。で、サビだけやたら馴染みのある曲をレコ大や紅白で初めてちゃんと聴くというのが年末あるあるだったりもします。
CDシングルランキングはCDTVがやらなくなると一気に見かける機会が減りそうな気がします。やってもせいぜいトップ10ぐらいで、11位以下はなかなかないでしょう。正直慣れ親しんだランキングの概念が変わるのは淋しいですが、近年のシングルランキングはヒットの実感とかけ離れたものになっていたので、時代の変化として受け入れるしかないのかなあと思います。今思えば、90年代のHEY!HEY!HEY!のパーフェクトランキングがやっていた事が、今のランキングの発想に近いのではないでしょうか。CDセールス以外にも有線やカラオケ等の各種データをポイントにしてランキングを作っていました。あのランキングが一風変わっていたのは、テレビ視聴率の項目があった事ですね。視聴率が高い番組のタイアップがついている曲ほどポイントも高くなるというシステム。確かにそれだけ多くの人の耳に届いているという事ではあるのですが、視聴率ポイントのみで毎年年間トップ100に宇野ゆう子「サザエさん」がランクインするという珍現象も起きてました...。
ちなみにCDTV、今週から放送時間が55分→70分に拡大したのですが、その分増えたのはARTIST FILEという新コーナー。CM含めると番組冒頭20分がオープニングとその新コーナーに割かれ、延々尾崎裕哉への密着映像が流れるという妙な構成...アビー君等のキャラクターもナレーションに参加していないし、何だか独立した別番組のようでした。姉妹番組みたいにして分ける訳にはいかなかったのかなあ。わざわざ時間拡大するのなら、新しいランキングは皆の共通認識のあるヒット曲も多いし、昔のようにトップ50に戻してもいいのではないかとも思いました。
2016年間ベスト(総合編)
アイドル以外の年間総合ランキング。
20.CLASSIC/MUCC
19.ALRIGHT/THE YELLOW MONKEY
18.ヒーローは君と僕/カジヒデキ
Hideki Kaji "Heroes" (Official Video)
17.鬼/クリープハイプ
クリープハイプ -「鬼」MUSIC VIDEO (藤原竜也主演ドラマ「そして、誰もいなくなった」主題歌) & 短編映画「ゆーことぴあ」トレーラー映像
16.夜にダンス/フレンズ
15.YAMABIKO/NakamuraEmi
NakamuraEmi - 「YAMABIKO」 MusicVideo
14.ワイルド・サイドを行け/GLIM SPANKY
GLIM SPANKY「ワイルド・サイドを行け」MV (SHORT VER.)
13.Baby,Baby/TWEEDEES
BABY, BABY / TWEEDEES(トゥイーディーズ)
12.彼女のカメラ/シンリズム
11.Love,ya!/フレンズ
10.花束を君に/宇多田ヒカル
9.深呼吸/ハナレグミ
ハナレグミ – 深呼吸 【Music Video Short ver.】
8.四文銭/MOROHA
MOROHA『四文銭』Official Music Video
7.砂の塔/THE YELLOW MONKEY
6.STAY TUNE/Suchmos
Suchmos "STAY TUNE" (Official Music Video)
5.Hello,New Kicks/Keishi Tanaka
Keishi Tanaka / Hello, New Kicks - 2016.01.13 on sale
4.真夏の通り雨/宇多田ヒカル
3.恋/星野源
星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
2.さよならホテル/東京スカパラダイスオーケストラfeat.Ken Yokoyama
「さよならホテル」MV-Short Ver.- /東京スカパラダイスオーケストラ
1.ゴールデンタイム/ORIGINAL LOVE
1位、オリジナル・ラブ。やってる事は昔からの王道のアップデートなんだけど、時代に合ってる。それを本人も自覚してるからこそ、ゴールデンタイムなんていう調子の良い時じゃないとつけないタイトルにできたんだろうなー。今作は10年振りに(自主レーベル以降では初)一般流通のCDシングルとして発売。アルバムアーティストが今時自主でシングルってそうそう出さないもんね。ホーンセクションが夏に向けての高揚感を掻き立ててくれた1曲。25周年ツアーも往年のヒット曲満載で素晴らしかった。
2位、スカパラ。スカパラのメロウな歌モノシリーズは大体良いんだけど(追憶のライラックとか大好き)この曲は横山健の歌が上手過ぎないのが不器用な男の世界に合ってる。普段英詞ばっかりやってるのに、慣れない日本語詞の、しかも大人のラブソングに挑戦してる、その背伸び感みたいなものもね。
3位、星野源。こんなにお茶の間の人になるとはね。今やりたい事と、かけられる予算、アミューズという環境、時代の流れ...全てが上手くハマったからこその奇跡だと思う。仮に5年前にこういう事をやりたいと思ったとして、当時のセールスではあんなに大所帯のバンドや、ましてダンサーなんかつけられないだろう。売れる事で出来る事が広がって、それに合った楽曲、表現方法を提示した事で更なる支持を獲得するという理想的な流れ。ここまで病気含め紆余曲折あっただけに、良かったなあ。
4位、10位、宇多田ヒカル。アルバムは素晴らしくも暗かったけど、先行リリースされたこの2曲も両方が母親に宛てたと読み取れる詞。題材としてとてつもなく重いのに、美しく、普通に心地良いポップスとしても聴けるという、バランスが絶妙。
5位、Keishi Tanaka。ここにきてソロ活動がとても理想的なものになってきたのでは。バンド時代からの軸はブレないまま、ソロでやる意義がきちんとあり、尚且つ今のシーンに十分切り込んでいける洗練された楽曲。もうちょっと売れてもいい。
6位、Suchmos。1年前に同じぐらいの位置にいた盟友的なバンドに完全に差をつけてしまった感ある。サビだけ聴いてる分には普通に気持ちいいんだけど、なんつっても結構攻めてるBメロの詞!うかうかしてるとGood nightされる。
7位、19位。イエモン。幸運にも復活初日を見届ける事が出来て、2016年のストーリーに参加する事が出来たのが嬉しかった。砂の塔はドラマ書き下ろし、豪華なストリングス導入で、ロックバンドがJ-POP的にドラマのタイアップをガンガン飾ってた90年代のシーンを思い起こさせる。
8位、MOROHA。去年久々にライブで衝撃受けたアーティストがMOROHA。全力とか全身全霊とか、言うのは簡単なんだけど、ここまで裸で、魂でぶつかってくるMC、他にいない。あれだけの熱量のライブを年間何十本もやるの、尋常じゃないよ。そりゃ俺のがヤバイと言いたくもなるだろう。ここまでされたら、こっちも心を裸にして向き合うしかないのである。この「四文銭」はライブの終盤で歌われて、アルバムでもラストに入っているけど、音源にはライブと違う、CDならではのフレーズがあるんですね。是非聴いて確かめて欲しい。僕はそこを新宿駅でヘッドフォンで聴いた時、震えた。
9位、ハナレグミ。映画主題歌、7年振りのシングルだけあって、今までになく広く届く事を意識してる感じが伝わる。ウチの母でも口ずさめる優しい曲でした。
11位、16位、フレンズ。第1弾の「夜にダンス」は、良いけど最近の流行をなぞってるようにも思えたんだよね。で、第2弾の「Love,ya!」聴いて考えを改めた。こっちは一歩先いってる感がある。やってる事はハウスミュージックやってるDJが生バンドセットで鳴らした時みたいなやつ。それをロックバンドがやってるのは新しい。少なくとも4つ思いつく、テレフォンズのメンバーがやってるバンドの中で一番伸びるのはこのバンドとみた。普通こういうのってVo.がやってるバンドが1番だけど、lovefilmはテレフォンズのファンが求めてるものとはちょっと違いそうだからなー。
12位、シンリズム。若さと才能に嫉妬!こりゃー現代の渋谷系だね。「カメラ」というワードのチョイスも含めてね。
13位、TWEEDEES。今年も沖井節健在。ずっとこの伝統芸を聴いていたい。
14位、GLIM SPANKY。まあ決意表明的な曲よね。バンドがやりたい事と、リード曲らしいキャッチーさ、いいバランスで共存してる曲だと思います。
15位、NakamuraEmi。テレビで見て興味を持った。詞がやたらと説明的なのが気になるけど、持ち前の滑舌の良さとシンプルなアコースティックサウンドのカッコ良さによって説得力を伴って響いてくる。サビはシアターブルックのありったけの愛を彷彿とさせるのが気になる...。
17位、クリープハイプ。今までイマイチ乗り切れなかったバンドなんだけど、この曲素晴らしいね。ねっとりしたグルーヴィーなロックに弱いというのもあると思うけど...鬼が追ってくるかのように畳み掛けるフレーズが脳内にやったら絡みつく。恋ダンスもいいけど、PVのダンス(勝手に鬼ダンスとしておく)ももうちょっと話題になっても良かったぐらい。
18位、カジ君。カジ君って変わらないと言われるけど実は音楽性はそこそこ変わってるんだよね。一貫性があるというだけで。結果、今は王道らしいところに帰着してるのとそのエバーグリーンっぷりがそう思わせてるのかも。
20位、MUCC。疾走感、哀愁、ヘヴィネス...今までムックが培ってきたものがすごくいいバランスで出てる。
[総括]2016年、面白かった!世間的にもヒット曲らしいヒット曲がちゃんとあったし、自分の好きなタイプの音楽がもてはやされた一年だったので音楽ファンとしても楽しかった。初めてサブスクと共に1年丸々過ごしたけど、そのおかげで若手をカバーできたりしてすごい役立ったなあ。結局新譜が出なかったのでランクイン出来なかったものの、小沢健二の新曲7曲が素晴らし過ぎた事も2016年忘れられないトピックとして付け加えておきたい。
申し訳程度に、洋楽チャート。
5 Oriental Disco Express/SULTAN OF THE DISCO
【MV】 Sultan of the Disco - Oriental Disco Express
3 Tears (feat. Louisa Johnson)/Clean Bandit
Clean Bandit - Tears ft. Louisa Johnson [Official Video]
2 Because I'm Me/The Avalanches
The Avalanches - Because I'm Me
1 Free&Brave/CON BRIO
[総括]
フジロック時期にチェックしたものが中心になってしまうのが本当に反省点。CON BRIOは突如現れたニューカマーだったけどフジロックのステージ、素晴らしかった。あのVo.の細マッチョな身体から出て来るパワーがほんと凄い。アヴァランチーズはフジ来日がキャンセルになったのがとても残念。Clean Banditはまた新しいハウスの波が出てきたらいいなーと期待してる。スルタンは日本デビュー作で日本語詞の曲なのでもはや洋楽扱いなのか分からんけど、2015年12月の来日時に観てから気になっていた韓国のバンド。スクービードゥーのコヤマシュウが「氣志團みたいな編成」って言ってて、ライブ観てその通りだなあと思っていたら、1年後の日本デビュー作の作詞を翔ヤンが担当。まさに!
その他。
・ベストライブは小沢健二の魔法的ツアー。インスト作以外の全アルバムから選曲されたセットリストにも関わらず、「観終わった後に頭に残ってるのは新曲」というオザケンの予言通りの内容に。全7曲、未だに覚えてる。ライブハウスという事で至近距離で観れたのが本当に嬉しかった。Zepp Namba、2列目だったもんなあ。
・ベストアルバムはWHY@DOLL「Gemini」。ネオアコ、ファンク、シティポップ、ラテン、テクノポップ...特定のジャンルに固まらず、尚且つ散漫にならない、踊れる良質ポップ集。ミュージックマガジンで10点満点を獲得したのも納得。ただ、誌面でも指摘されていた通り、ファンへの感謝をストレートに歌ったバラード「ありがとう。」が浮いているのが惜しい。渋谷系というとNegiccoばかりであまり指摘されないが、実は渋谷系しちゃってるいいグループ。愚直に良曲連発してるんよ。
2016年間ベスト(アイドル編)
20.雨と涙と乙女とたい焼き/乙女新党
【MV】乙女新党 - 雨と涙と乙女とたい焼き(Short ver.)
19.オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー/フィロソフィーのダンス
フィロソフィーのダンス「オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー」
こぶしファクトリー『桜ナイトフィーバー』(Magnolia Factory [Cherry Blossom Night Fever]) (Promotion Edit)
17.舞いジェネ!/夢みるアドレセンス
16.誰よりも高く跳べ!/欅坂46
15.押忍!こぶし魂/こぶしファクトリー
こぶしファクトリー『押忍!こぶし魂』(Magnolia Factory [Osu! Soul of Kobushi]) (Promotion Edit)
14.おっしょい!/ばってん少女隊
12.チョット愚直に!猪突猛進/こぶしファクトリー
こぶしファクトリー『チョット愚直に!猪突猛進』(Magnolia Factory [Foolishly Honest! Impulsive Actions!]) (Promotion Edit)
11.LOVE&WIFE&PEACE♡/清竜人25
10.魔法の言葉/sora tob sakana
9.泡沫サタデーナイト!/モーニング娘。'16
モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』(Morning Musume。'16[Ephemeral Saturday Night]) (Promotion Edit)
8.二人セゾン/欅坂46
7.My Girls♡/清竜人25
5.アバンチュールしようよ♡/清竜人25
4.君はメロディー/AKB48
3.溜息と不安の夜に/遠藤舞
2.アイム・アフター・タイム/フィロソフィーのダンス
1.サイレントマジョリティー/欅坂46
1位、8位、16位、欅坂46。ほんと、全部持ってったグループ。オリコン1位とTIFとワンマン9,000人×3公演とCDJと紅白、これ全部叶えられるって最高だなー。サイレントマジョリティーの振り付けにはPVバージョンと歌番組バージョンがあるんですが、ライブでPVバージョンを観る事ができて、それはそれは鳥肌もんだった。あと、実は2番の歌詞が凄く良いのに歌番組でカットされがちなので、PVかライブ映像で見た方がよりグッとくる。
2位、19位、フィロソフィーのダンス。フィロのスは今年のアイドルシーンにおける裏ブレイク大賞じゃないですかね?(表は欅坂一択) いわゆる楽曲派層が喜ぶグループはこれまでもさんざん出て来たけど、ここまでちゃんと歌える人がやってるのはあんまりない。アイドルじゃなくてもやっていける力はあるはずなんだけど、結果的にアイドルやってた方が見つけてもらえるというね。「アイム・アフター・タイム」の90年代R&B感は最高だった。
3位、遠藤舞。片寄明人プロデュース。片寄さんは元々メロウなポップスを作らせたら最強なんだけど、本人と共作した詞と相まって切なさを掻き立てまくってる曲。アイドル時代を経て20代後半に差し掛かった1人の女性のリアル。境遇も性別すらも違うけど、こういう不安な夜はあるよなと、非常に刺さった。
4位、AKB48。完全に坂道シリーズに押された今年の48Gだけど、これだけはいい。この曲の選抜メンバーが発表された時、すごい賛否が割れた、というか否が目立ったんですよね。でも結果、AKBのこのスタイルでしか歌いようのない曲になってて流石だと思った。3月というと、何かと振り返る事の多い季節。現在を出発点にしているからこそ歌い出しは宮脇咲良で、そこから「あの頃聴いていた歌を思い出す」という切り口で、徐々に過去に遡り、眩しかった季節、もう戻らない時間が切なさを喚起させる。そんな世界観を今、文字通り「歳月を超え」往年の選抜メンバーが歌っているって、すごいエモい。"あの頃 いつも流れた ヒットソング"と言い切るところに、シーンのトップを走ってきた自負とプライドが出ていていい。
5位、7位、11位、清竜人25。ライブアンセムだらけの1stアルバム以降、音楽的にはぐっと洗練された方向に舵を切ってますね。特にアバンチュール~以降、カップリング含め渋谷系っぽい。こりゃー2ndアルバムが俄然楽しみ、となったところでの突然の解散発表...。ショックだけどひとまずアルバムは出るとの事でホッとしてる。アバンチュール~の間奏の竜人ソロダンスは、PVでしか見られないのがつくづく残念。
6位、WHY@DOLL。1stアルバム「Gemini」が超名盤で、そこから9ヶ月振りの新音源にして移籍第一弾。得意のディスコサウンドはそのままに、現場でアガるシフトもなされているイメージ。楽曲派と湧きたい人を両立させてるというかね。
9位、モーニング娘。'16。赤い公園・津野による流石ハロヲタ・往年のハロプロディスコを踏まえた「わかってる」仕事ぶり!脱つんく♂一発目のシングルに採用されたの、嬉しかっただろうなー。
10位、13位、sora tob sakana。アイドルのロックというと、現場の熱量を上げて一体感を出していく事でしか勝ち上がれないという風潮に一石を投じた感がある。クールでエモくて、こういうトリップするような感覚に陥るグループはなかった。絶対もっと良くなるし、VJとの相性も良さそうだし、もう少し成長したら、ソラトブサカナクションという2マンを是非実現させて欲しい。うん、ゼップあたりで。
12位、15位、18位。こぶしのトリプルA面から3曲全部ランクインしてしまった。特に「チョット愚直に!猪突猛進」を推したい。昔のハロプロっぽいよね。コミカルなファンクでグループのカラーを決めた感じがする。ヒャダの分かってる仕事!
14位、ばってん少女隊。00年代前半の日本のスカコアみたいな曲、意外とアイドルシーンに無かった!ASPARAGUSのしのっぴ提供ってのがナイス人選。カエラ仕事でポップセンスには定評があるし、アスパラ以前の活動でこの手の音楽には通じているので、ホント適任だと思います。
17位、夢みるアドレセンス。2016年1月、1年の景気づけにかました一発。グループがいい意味で調子に乗ってるのが曲にちゃんと出ているんだよね。年明けて、悪い意味で調子に乗ってたのがバレて大変だけど、この時は良かった!ハマ・オカモトのベースから始まるのズルいなー、かっこいい。
20位、乙女新党。ex.チャットモンチー高橋久美子×ex.ビークル日高央の共作。10年前のロキノンキッズが狂喜しかねない組み合わせが実現するのが結局アイドルシーン。シティポップをあくまでキャッチーに、小難しくなく表現してる。竜人の曲から音楽的なクオリティが上がって来てただけに、結果的にラストシングルになったのは残念。
[総括]今年は48、46、ハロプロ、スタダ、その他メジャー、Tパレ、その他インディとあらゆる界隈からランクイン。今年はアルバムが豊作っていう話は複数の好事家からもあがってるけど、楽曲単位としては去年と同じかやや下回るかぐらいかなあ、主観ですが。欅やオサカナのような、熱さや一体感とはまた違った角度から攻めるグループに引き続き注目しようと思ってます。
2015年間ベスト(ロック/ポップス編)
年間ランキングパート2。アイドルグループ以外でTOP20。
1.SUN/星野源
年末にかけての大量露出で「2015年の人」になった感。この曲も大ヒット曲扱いになってきたし、今やお茶の間からフジロックまで無理なく横断する超人になってしまった。3年前は死にかけてたよな...。
星野 源 - SUN【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
2.彦摩呂/グループ魂
Mステで見て腹抱えて笑った。「味の郵政民営化」って何だよ!
3.心理の森/シンリズム
「10代でこの才能!」という衝撃としては、自分の中では清竜人以来の存在。「抜け出せれない」という歌詞はちょっとひっかかったけど、ひっかかるぐらいでいいのかもしれん。年末のライブで「先週から冬休み」と言っていて、初々しかった...
4.Floatin' Groove/Keishi Tanaka
リディムサウンターの頃のサウンドが戻って来たのが嬉しい。
Keishi Tanaka / Floatin' Groove inc.AL"Alley" - 2015.04.22 on sale
5.もんだいガール/きゃりーぱみゅぱみゅ
アルバム「なんだこれくしょん」の時期は何出しても無双という感があったけど、最近はそうでもなく...。この人はメッセージ性よりも響き重視の方がいいのかもしれないと思っていたところ、両方を兼ね備えた名曲登場。夏フェスで熱心に振り付けレッスンしてたな。
きゃりーぱみゅぱみゅ - もんだいガール, kyary pamyu pamyu - Mondai Girl
6.ロッキン50肩ブギウギックリ腰/ウルフルズ
80~90年代を彩り今なお最前線で活躍するアーティスト達が続々と50代を迎えるのだから、彼らは当然体力の衰えとも向き合わざるを得ない。それをコミカルにかっこよく表現できる人達・・・なるほど、ウルフルズがいた。
7.KLING! KLANG!! (album mix)/TWEEDEES
安定の沖井ワールド。この人は新しいような、ずっと昔からあったような、時間軸が分からなくなる曲を作る印象。
KLING! KLANG!! / TWEEDEES(トゥイーディーズ)
8.緊急事態/女王蜂
「デスコ」以外はそんなに気にしてなかったんですが、どうやら去年あたりからニューモードに入った模様。なんかやっぱ、カリガリっぽいんだよなー。
9.Girl! Girl! Girl!/フジファブリック
アレンジが自分の好きなポップスのツボを押さえまくっている。ストリングスと軽快なホーンが印象的で、真心ブラザーズっぽいんだよなー。フジファブリックからこれが出て来るとは思わなかった。
10.ふたつの世界/くるり
まずオフィシャルが出してる文章のハードルの上げ方のエゲつなさ!
「Liberty&Gravity」の複雑怪奇なアンサンブル。「さよならリグレット」のエレガントさ。「ワールズエンド・スーパーノヴァ」の電子音。「ばらの花」の胸キュン度合い。「ワンダーフォーゲル」の多幸感。これら、全て兼ね備えた恐るべき、とんでもない曲が完成!
アンサンブルは複雑ながら表向きはあくまでキャッチー&コミカル。LINEの画面を使ったPVや、シングルの京都音博会場限定パッケージもとても可愛らしかった。
くるり - ふたつの世界 / Quruli - The Two Worlds
11.新しい夜明け/SCOOBIE DO
結成20周年記念の新曲。スクービーらしいとしか言いようがない。目新しさは無いけど、スカパラホーンズをフィーチャーしたのは名盤「Beautiful Days」以来の事なので、その点はアガった。
12.シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN
意外と本人的には特別思い入れはないっぽいけど、流行りの四つ打ちバンドとのレベルの違いを見せつけた。
UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」ショートVer.
13.ラヴァーマン/ORIGINAL LOVE
大人の渋谷系。田島さん的にもすごい自信作だったようで。
15.私以外私じゃないの/ゲスの極み乙女。
結果的に2015年の代表曲の1つに。難解なようでキャッチーっていう、バンドのいいとこが凝縮された曲。NHKのSONGSの時にやたら「子供にも人気」ってのを強調してたけど、「キャッチーさ」を通して音楽的な難解さがマイルドになって、分かるようになる、その背伸びできる感じがいいんでしょうか。
16.死 ん だ 妻 に 似 て い る/ゴールデンボンバー
マリスミゼル風のイントロから、キャッチーなダンスミュージックへ。はーどっこい!とかチャペ、アペ...とか、何故かアイドルのコールに寄せた1曲。
「ゴールデンボンバー/死 ん だ 妻 に 似 て い る Full size(音声モノラル64kbps)」
17.Girl A/[Alexandros]
いつになくデジタル仕様のサウンドがまず新鮮。Bメロがなくて、Aメロからいきなりサビへいくんだよね。Aメロは日本語英語混合ながら、意識的に英語っぽく聴こえるようにしていて、だからこそハッキリとした日本語のサビが際立つという構造。3分以内の簡潔な曲構成で、繰り返し聴きたくなる。
18.至上の人生/椎名林檎
すっかり忘れてたんですが、これドラマ主題歌だったんですね。「日出処」を経ての一作目としては意表を突かれた曲。
19.リピート (Second line) feat.ホリエアツシ/ACIDMAN
序盤はオリジナルと大差ないかと思いきや、途中からホリエのピアノが入り、ツインヴォーカルに。オリジナルよりも歌詞がしっかり入ってくる印象がある。8分超なのに長さを感じさせないのも見事。
ACIDMAN - リピート (Second line) feat.ホリエアツシ
20.長く短い祭/椎名林檎
浮雲とのデュエットがやっぱり好きなんだな。夏にCMで大量オンエアされていたようだけど、普段CMを殆ど見ないので全然その印象が無い。
椎名林檎 - 『長く短い祭』 (楽曲試聴Short Ver.)
[総括]顔ぶれ的にはいつになく知名度高めの面子が揃った。若手はあんまり興味無いけど、中堅~ベテランが健闘した結果かな。でも今年ロックシーン良曲多かったし、それをApple Musicで拾えるようになったのがデカい。わざわざ買う/借りるといった行為をしてまでチェックしなくなったバンドからこれによって良曲が見つかる事もあった。サブスク解禁して欲しいバンド、他にもいるんだけどなー...
2015年間ベスト(アイドル編)
音楽ファンが年末によくやる、年間ベスト紹介。
毎年自分でも決めていて、Twitterでジャンル毎に紹介した事はあったんですが、今年はランキングにしました。去年は結構アイドルソングが充実していてランキングの中にも結構入ってきたので、アイドル部門と、それ以外(ロック・ポップス部門)でそれぞれトップ20を紹介予定。本日は先に書けたのでアイドル部門。
1.大器晩成/アンジュルム
増員・改名第一弾シングル。1月に初めて聴いて、遂にいい曲もらったなと嬉しくなった。ハロプロ得意のファンク路線のアップデートだけど、この曲を卓偉が提供したという事実もかつて彼のファンだった身としては嬉しい。元々は彼のニューアルバム収録曲として書き下ろされたもので、先にアンジュルム版が発売、結果としてセルフカバー扱いに。いつだったか岡井ちゃんが「本当は℃-uteが歌うかもしれなかった」と悔しそうにこぼしてたっけ。結果的にこの曲の評価で、つんく♂以降のハロプロの未来を示した感じになったような。
アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.))
2.真夏のBeeeeeeaM./吉田凜音
存在は2014年から知っていたけど、ちゃんと知ったのは去年の2月。ルックス、歌唱力、度胸と3拍子揃った中学生、なかなかいるものではない。基本どんなジャンルでも歌いこなせるだけに、王道アイドルポップが逆に新鮮。そしてそもそも曲がメチャクチャ良い。
吉田凜音 - 真夏のBeeeeeeaM.(Short Ver.)
3.曖昧MOON/WHY@DOLL
ほんとは1位でもいいぐらいの曲。見た目は清楚でフツーにアイドルだし、サブカル寄りのアピール全然してないんだけど、音楽的にちゃっかりレベルが高いのがいい。夜が似合うアーバンなファンクナンバー。
4.前のめり/SKE48
秋元康の青春観の集大成みたいな曲で、何だかんだいって流石である。松井玲奈の卒業はタイミング良かったと思うし、この曲で卒業できたのもすごくいい。
2015/8/12 on sale SKE48 18th.Single 「前のめり」 MV(special edit ver.)
5.clover/WHY@DOLL
カップリングやアルバム曲も良曲多いけど、やはりシングル曲が出色の出来。渋谷系路線をまた押し進めた。こないだTVでZOOのChoo Choo TRAINをカバーしてたのを見て、この曲のイントロのルーツはそこにあったかと妙に納得。
6.Mr.PLAY BOY...?/清竜人25
こんなにインパクトがあるのに最初全然ピンときてなかった!でもリリースから半年して久々にライブで観たらメチャクチャ楽しい曲及びグループになっていた。夏に何があったんだ!と思うほど。
清 竜人25「Mr.PLAY BOY…♡」Music Video
7.愛おしくってごめんね/カントリー・ガールズ
ここ数年、楽曲的にはフレッシュさよりも成熟したパフォーマンスで魅せていたハロプロが2015年になってこうくるか!と。冒頭の台詞に笑いつつも、初々しさが可愛いし最終的には延々耳に残る、とんでもない曲。
カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』(Country Girls [I’m sorry for being so adorable])(Promotion Edit)
8.A・B・Cじゃグッと来ない!!/清竜人25
ライブでただただ楽しい1曲。
9.ツチノコっていると思う...??/乙女新党
今までスルーしてたグループ。清竜人提供楽曲という事で聴いてみたら最高だった。清竜人25との差別化をどうするのかと思ったら、こちらはラブソングというよりファンタジー系で勝負。あまりアイドルソングのイメージがないPlus-Tech Squeeze Box・ハヤシベトモノリのアレンジも最高!吉田豪はこの曲が年間1位らしい。
【MV】乙女新党 - ツチノコっていると思う...?♡(Short ver.)
10.念には念(念入りVer.)/こぶしファクトリー
オリジナルと念入りVer.の差が分からない!という苦情はさておき、今年は気付いたら念々念々...歌ってた。よく言われてるように、リフは確かに「20th Century Boy」っぽい。グラムロック風なサウンドに、ツイてない時のあるある満載の歌詞、ハロプロ伝統のドスの効いたヴォーカル。アイドルソングならではのカオスさ!
こぶしファクトリー『念には念(念入りVer.)』(Magnolia Factory [Be Double Sure (with ”NEN” Ver.)]) (Promotion Edit)
11.ドスコイ!ケンキョにダイタン/こぶしファクトリー
言い方悪いんだけど馬鹿力みたいなワケの分からないパワーがあって、でもよく聴いてみるとちゃんとインパクトだけじゃない味があるという。レコ大で初めて見た視聴者は度肝抜かれただろうな。
こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』(Magnolia Factory [Dosukoi! Humble but Bold]) (Promotion Edit)
12.365日の紙飛行機/AKB48
朝ドラは見てないけど、技術的なところじゃなく存在としてこれ歌えるアイドル何だかんだAKB以外いないんだよなあという。見事な横綱相撲。
【MV】365日の紙飛行機 Short ver. / AKB48[公式]
13.純情ジレンマ/photograph
「ほぼ女子流」な楽曲により、一部で話題に。これヴォーカル抜いてトラックのみなら、女子流の未発表曲と言われればファンでもほぼ100%信じそう。声うろ覚えな人ならこのまま差し出しても騙せるかも。何だかんだいってもこの手の曲は楽曲派の大好物。
14.Tell me why 生まれて来た意味を知りたい/Chu-Z
非ハロプロのつんく♂曲。どことなくテンポ感やアレンジで女子流の「おんなじキモチ」を思い出す。
Tell me why 生まれて来た意味を知りたい / Chu-Z
15.Road of Resistance/BABYMETAL
最初あんまりピンと来なかったが、今やライブの最後で胸が熱くなる曲。本格的に世界を意識してから初めての曲なんだよな。
BABYMETAL - Road of Resistance - Live in Japan (OFFICIAL)
16.Summer side/AKB48 セレクション16
総選挙曲では例年と違い夏を押し出さなかったが、代わりにカップリングがその立ち位置に。爽やかなソウルナンバーで、A面のシリアスさとの対比から、良い意味で軽さが際立ってる。
Summer side Short ver. / AKB48[公式]
17.12秒/HKT48
爽やかなギターロック。48グループの「フツーに良い曲」が今年少なかったけど、これは正にそう。
18.ドリアン少年/NMB48
今年のNMBと言えばコレ感あったものの、紅白での歌唱曲はまさかの365日の紙飛行機。須藤さん、紅白でセンターになれるかもしれなかっただけに悔しかっただろうなー。
【MV】ドリアン少年(Short ver.) / NMB48[公式]
19.νポラリスab/まなみのりさ
崖っぷちながら今年地味に急上昇してたのがこの3人。完全にアイドルお宝くじ効果ながら、まわるまわる~のフレーズはこの1年頭の中でもまわるまわるした。
【まなみのりさ】「νポラリスAb」MV(Full ver.)
20.次の角を曲がれ/℃-ute
派手さはないが、卓偉いい曲作るなあ。
℃-ute『次の角を曲がれ』(℃-ute[Turn the Next Corner])(Promotion edit)
[総括]48グループとハロプロとその他でバランスよく選べたかなと。スタダも抵抗無いし好きな曲はあるけど普通に選んだ結果今回はランク外に。ただ、アイドル有識者がよく選ぶインディーズ界のエッジーな作品がなかなか入らなかったですね。これに関しては完全に好みで...。自分の場合、最初からサブカル狙いみたいなグループにはそんなにハマらないみたいで。パッと見では普通にアイドルなんだけど、実はクオリティー高い事をやっているっていう「実は」を発見するのが好きというか。ほわどるや吉田凜音なんかはまさにその枠。テレビ朝日の「アイドルお宝くじ」は思うところもあるけど地上波であれやる意味は結構あるんじゃないかなーと思ってる。聴いた事なかったけど良かった曲、何曲もあるので。TOKYO IDOL TVは何がしたいのかよく分からなかった。アイドルの魅力を伝えてる事になるのかな、あれ...。